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15話 奥州戦線 その3

ハイペリアン乗組員


 坂本リョウマ    日系アジア人 28歳 男性 中佐 戦略参謀 


 西郷たかお     日系アジア人 28歳 男性 中佐 内政参謀 内政担当


 大久保トシオ    日系アジア人 28歳 男性 中佐 外務参謀 外交担当


 勝りん太郎     日系アジア人 25歳 男性 少佐 海軍参謀 


 乾タイスケ     日系アジア人 25歳 男性 少佐 陸軍参謀


 福沢ゆー吉     日系アジア人 25歳 男性 少佐 財務参謀  財政全般


 ヘレン ダルク   フランス人  25歳 女性 少佐 医療参謀  医療技術


 服部ハンゾウ    日系アジア人 25歳 男性 少佐 警察参謀  情報捜査


 杉原 ねね     日系アジア人 20歳 女性 少佐 教育参謀 教育全般 




ハワイ行政官 ウール アインズ 内政用アンドロイド 初老白人男性


小樽行政官  徳川秀忠     内政用アンドロイド 日系アジア30代


函館行政官  カムイ      アイヌ人 元函館村村長




出羽国  檜山城城主  安東忠季ただすえ5代当主 30万石


            安東尋季ひろすえ 6代当主


陸奥国  種里城城主  大浦盛信   20万石


陸奥国  八戸根城城主 南部信時なんぶのぶとき南部氏20代当主40万石

            南部信義なんぶのぶよし南部氏21代当主

 1494年 6月


 種里城


 大浦盛信

「なんとか、父上の命も本領安堵も叶って良かったな!」


 奈良貞親

「は、確かに思ったより寛大な沙汰で安心致しましたな。

 ただ、問題はこれからでございますな。」


 大浦盛信

「賠償金だな!」


 奈良貞親

「はい、我が領内は不作で米の備蓄は無いので、明銭をかき集めても

 2000万枚ですな!8000万枚も不足しております。

 不足分は、蝦夷国の橘屋に頼む事にします。」


 ハイペリオン司令室


 クララ

「総司令、大浦家より借金の申し入れが来ております。」


 橘屋幸太郎

「よしよし、予定通りだな、早速大浦家に行って、商談の開始だ!

 留守は坂本中佐に任せるよ」

 と言うと、ガレオン船で十三湊へ向かった。

 幸太郎は僅かな護衛用アンドロイドを連れて種里城に入って、謁見を求めた。


 大浦家家臣

「殿、橘屋の社長 幸太郎と言う者が謁見を願っておりますが

 如何しますか?」


 大浦盛信

「よし直ぐに謁見するので、大広間にお通しせよ。

 くれぐれも失礼のない様にな!」


 幸太郎は大広間に通され下座に座っていると、すぐに盛信が入って来た。

 上座に座った。横に奈良貞親が座った。


 盛信

「橘殿 遠路はるばるご苦労様でござる。

 私は大浦家当主、大浦盛信と申す。」

 奈良貞親

「私は大浦家家老の奈良貞親と申す。」

 幸太郎

「橘屋当主の橘幸太郎と申します。以後よろしくお願いします。」

 盛信

「早速だが、先日の敗戦の慰謝料の立て替えをお願いしたいのじゃが。」

 幸太郎

「はい、安東様から聞き及んでおります。いくらほど御用意すれば

 よろしいでしょうか。」

 奈良貞親

「詳細は私から申すが、賠償金として蝦夷銭8000万枚、

 家臣の俸禄と領民への備蓄として米10万トンを

 お貸し願いたい。」

 幸太郎

「はい、承りました。すぐに手配いたします。

 それと、上北銅山について、蝦夷国王より全権を委任されましたので

 ご承知おき下さいませ。

 まずは、十三湊から銅山までの道路を整備しますので、

 領民に賦役をお命じ下さいませ。

 賦役と申しましても、蝦夷国では賃金と食料を支払いますので

 皆喜んでくれると思います。

 銅山については、鉱石を全て蝦夷国で買い取って貰いますが、利益の2割を

 大浦家にお渡ししますので、それを賠償金の返済に回せば数年で完済できると

 思います。もちろん、蝦夷国王の了承済みでございます。」


 これを聞いた

 盛信と貞親は、深々と頭を下げてお礼を言うのであった。


 その後、十三湊に到着した護衛艦から道路整備用重機が降ろされ、

 コンクリートの舗装道路工事が始まると、賦役に3000人の農民が集まったが、

 その中には安東家との戦いで負傷して蝦夷国の医療チームに助けられた人が

 半数近くいたのだった。

 工事は3ヶ月で銅山まで繋がり、半年後には銅山の採掘が本格的始まった。


 八戸根城  城内

 南部信時

「さて、今後の対応策だが、皆の者なにか案はあるか」と家臣に問うと

 家老 岩泉帯刀

「殿、我が兵力は幸いにも無傷ですので、ここは安東家が攻めて来たら

 迎え撃ち、平地戦を行い南部家の力を見せるべきです。」

 南部信義

「岩泉殿、あの大砲を持って来られたらどうするのです。

 それこそ、全滅ですぞ。」

 そう言うと他の家臣たちも黙ってしまった。

 暫く黙っていた信時が

「先日、大浦家から使者が来て、賠償金を支払う事で、

 当主の隠居と所領を安堵されたと聞いた。

 私の命を条件に所領安堵を願い出ようと思う。」

 岩泉帯刀

「殿、私の命も一緒差し出して下さい。」


 南部信時

「馬鹿者、おぬしは、信義を支える義務があるのがわからんか!

 これより当主は、信義に任せるゆえ他の重臣達も、信義を支えてくれ。」

 と頭を下げるのであった。


 翌日、南部信時は、家老の岩泉帯刀と数人の供を連れて檜山城へ向かった。


 檜山城 大広間


 上座に安東忠季あんどうただすえ

 左に 安東尋季あんどうひろすえ

 右に 乾少佐

 正面に南部信時と岩泉帯刀が平伏している。


 安東忠季あんどうただすえ

「表を上げよ」

 南部信時と岩泉帯刀が表を上げると

「は、南部信時と申します。隣にいるのは家老の岩泉帯刀と申します。

 この度は、拝謁する機会を頂き誠にありがとうございます。

 また、この度の戦は、当方から仕掛けて置いて情けないですが、

 完敗でございます。どのような処分も

 お受け致しますので、何卒、南部家をお助けください。」


 安東忠季あんどうただすえは憮然とした態度で

「信時殿よ、この度の戦は裏でおぬしが仕組んだと聞いておるが

 本当か?」


 南部信時

「はい、全て私の謀です。米の不作の為に行った事ですが

 全て私の不徳の致すところ、何卒、私の命と引き換えに

 南部家の存続をお願い致します。」


 安東忠季あんどうただすえ

「よし、沙汰を申す。信時は切腹の処、蝦夷国王の助命嘆願もあり

 ハワイ島に追放を言い渡す。

 妻の同行も許すので即刻小樽港に出発せよ。

 次に家臣はお咎め無し。

 領地については、釜石港と釜石鉱山を蝦夷国に割譲する事

 賠償金は、蝦夷銭で2億枚(20万石相当)を返済する事。

 以上だ。」


 南部信時と岩泉帯刀は頭を下げて沙汰を承諾したのだった。


 数日後、信時の妻とお付きの者を連れて檜山城に入城すると

 即刻小樽港へ出発した。

 小樽港へ到着した南部信時一行は、検疫後小樽行政官である

 徳川秀忠の案内で市内を見学した後で蝦夷国国王の

 橘幸太郎と謁見した。

 幸太郎

「信時殿、我が国を見た感想はどうですか?」

 信時

「幸太郎様、全てにおいて驚きの連続でした。建築技術、農業技術、

 軍事力もさることながら、すべての領民が教育を受けていることです。」

 幸太郎

「良いところに気が付きましたね。国力とは国民人一人の力なのです。

 国民が豊かになれば国力も上がります。

 信時殿には、生まれ変わった気分でハワイ島で現地に子供たちに

 読み書きを教えてもらえませんか?」

 信時

「はい、私にお役に立つのであれば残りの人生喜んでお使いします。」

 数日後、信時一行はハワイへ出発して行った。



 八戸根城

 新当主の南部信義と重臣たちで会議をしていた。

 父上の命が助かり良かったな。


「岩泉よ、我が家中の様子はどうじゃ」

 家老の岩泉帯刀

「はい、安東家の戦いの印象が強く戦意は未だに回復しておりませね。

 また、悪いことに伊達家と国境で小規模な戦いが頻発しております。」

 南部信義

「伊達か油断ならんな!

 国境の砦の守備兵を増やして、忍びを使って伊達家の情勢も調べておけ。

 それと賠償金の支払いはどうなったのじゃ」

 岩泉帯刀

「はい、紹介してもらった橘屋から全額借り入れて5年の分割で

 支払う事になったので、当家としては問題ありませんが、

 気仙沼港への橘屋のガレオン船の寄港と免税特権を

 条件にされましたので、仕方なく認めた次第です。

 不思議なのは、釜石鉱山の事です。銅が僅かに出てくるだけと

 聞いておりましたが、橘屋幸太郎殿に聞くと

 鉄鉱石が取れるとの事ですがよくわかりません。

 ただ、当家としても釜石鉱山までの道路の整備に、

 領民を人足として募集するので

 食糧不足は無くなるし、助かりますな。

 なお、良いことは割譲した釜石港には、蝦夷国のガレオン船が寄港して、

 港周辺拡張のため人足の募集で近隣農民が働き、銭を得ているようです。

 食事も支給する事で盛岡方面からも農民が出稼ぎに来てる模様です。

 また、盛岡方面の商人たちも集まって来ており

 我が城下より活気が満ちております。

 調べると関所を廃止して、近隣諸国から商人が

 集まっている様です。

 安東家も昨年から関所を廃止する事で、

 運上金が多く入り財政赤字が改善された様です。」


 南部信義

「ほう、関所の廃止か! 当家も気仙沼港の関所を廃止してみるか。

 そこで運上金が増えるなら我が領内もすべて関所を廃止しよう。

 しかし、蝦夷國とは不思議な国じゃな、一度行ってみたいな。」

 岩泉帯刀

「殿是非、拙者もご一緒したいですぞ!」
















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