1話 作戦会議 改
歴史は、詳しくありませんので、誤記など有れば、ご指摘くださいませ。
西暦2940年 核戦争により人類が滅亡寸前に
優秀な遺伝子を冷凍保存した、大型移民戦艦ハイペリアンで 地球を脱出した。
これは、人類移転計画と呼ばれるもので、光速推進で全銀河系内の
人類移住可能な星を探索するものだった。
しかし、100年経ったが、人類の住める星はなし。
西暦3040年 地球上空 大型移民戦艦ハイペリアンの指令室
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長い冬眠から目覚めた総司令──橘 幸太郎。
三十歳、独身。日系アジア人。階級は地球再生宇宙軍・大佐。
彼が足を踏み入れたのは、戦艦のオペレーションルーム。
目の前のホロスクリーンには、数世紀分の状況分析が映し出されていた。
宇宙探査の最中、技術系アンドロイドたちはとんでもないものを完成させていた。
──タイムワープ装置だ。
しかもその装置、ワープ可能な年代が月単位の精度で
指定できるというのだから驚きだ。
幸太郎はスクリーン越しにそれを見つめ、ふっと口角を上げた。
「……残る計画は、タイムワープで地球を再生することか!」
ハイペリアン乗組員
坂本リョウマ 日系アジア人 28歳男性 中佐 戦略参謀 陸海の軍事作戦担当 副司令
西郷たかお 日系アジア人 28歳 男性 中佐 内政参謀 内政全般担当
大久保トシオ 日系アジア人 28歳 男性 中佐 外務参謀 外交担当
勝りん太郎 日系アジア人 25歳 男性 少佐 海軍参謀
乾タイスケ 日系アジア人 25歳 男性 少佐 陸軍参謀
福沢ゆー吉 日系アジア人 25歳 男性 少佐 財務参謀 財政全般
ヘレン ダルク フランス人 25歳 女性 少佐 医療参謀 医療技術向上、
服部ハンゾウ 日系アジア人 25歳 男性 少佐 警察参謀 公安、情報捜査、隠密捜査
杉原 ねね 日系アジア人 20歳 女性 大尉 医療副参謀 教育全般
以上が、俺と共に、長期冬眠をしていた部下である。
冬眠中は、ハイペリアンのメインコンピューターであるクララが、
完全制御していた。
作戦会議
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オペレーションルームに響く、幸太郎の力強い声。
幸太郎
「諸君、ごきげんよう!
冬眠中に連絡した通り――地球再生作戦、始動するよ!
まずは、クララ。説明を頼む!」
クララ(金属の声が美しく響く)
「地球滅亡の主因は、ヨーロッパ文明の侵略にございます。
それゆえ、オーストラリア大陸およびアメリカ大陸への侵攻阻止。
加えて、ハワイ諸島・台湾・日本・樺太の防衛および占領が
急務かと存じます。」
幸太郎
「なるほど……じゃあタイムワープ先は1491年だ。
コロンブスがアメリカ大陸を“発見”する前年、ってわけだな。
オーストラリアとアメリカには、サメ型潜水艦を配備しよう。
接近するヨーロッパ艦は、すべて無弾頭魚雷で撃沈だ!」
ニヤリと笑って、続ける。
「“サメの怪物に沈められる”なんて噂が広まれば、
そう簡単に近づかなくなるだろう。
拠点はハワイ諸島、軍港はオアフ島の真珠湾。
それと――イエズス会の布教阻止のため、琉球・那覇港を租借し牽制する。」
そのとき、後方から声が飛ぶ。
坂本リョウマ
「司令、日本はどうするおつもりでしょうか?」
幸太郎
「極力、戦争は避けたい。理想は経済的な取り込みだよ。
そのためにも、まずは蝦夷地を本拠地化し、領民を増やすことから始める!」
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クララ
「タイムワープ年表:1491年1月。
ハワイ諸島上空――ワープ始動」
わずかな振動。ハイペリアンが高高度軌道で静止すると、
眼下にハワイ諸島が広がっていた。
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坂本リョウマ
「勝少佐。サメ型潜水艦10隻を建造、アメリカ沿岸に配備。
さらに宇宙輸送艦で、内政用アンドロイド・ウール=アインズ、
戦闘用アンドロイド1000体、工作用アンドロイド1000体を
現地に派遣してくれ!」
勝リン太郎
「はい、了解しました!」
宇宙輸送艦が光を放ちながらハワイ島に降下する。
なかでも目を引いたのは、真っ白なマントを纏った
白髪の初老男性――ウール=アインズ。
原住民たちは、彼を見て**「神の使徒」**と錯覚し、ひれ伏した。
その日のうちに、ハワイ島全土は占領され、住民には食料と生活を保障。
人心の掌握に成功する。
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真珠湾周辺開発:
西郷少佐の指揮下で、総督府・役所・住宅街などを
工作用アンドロイドで建設開始。
食料・住居提供を条件に人材を募集すると、村ごと移住してくる家族が続出。
半年以内にハワイ島以外は無人島状態に。
10LDKの戸建て住宅5000戸を港周辺に建設。
農業は、女性や高齢者を中心にタロイモ、サトウキビ、
パイナップルを指導・自給体制へ。
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教育改革:
杉原大尉を派遣し、6歳~15歳の読み書き・計算を教える学校を設立。
午前は授業、午後は家事手伝い。大人も希望者は通学可。
専門学校では栽培・土地改良・機械操作などを
汎用アンドロイド教師が指導。
杉原大尉
「文盲率100%ですか……了解。ならば全住民を集中訓練です!」
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ハイペリアン司令室
幸太郎
「オアフとマウイの開発は後回しでいい。
他の島から移民させれば済むしね。……ふむ、作戦完了だな」
西郷中佐
「総司令、次の段階へ移行します。」
幸太郎
「了解!」
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真珠湾開発:
サメ型潜水艦の地下ドック、南蛮船対応軍港を建設開始。
素材は強化ミスリル鋼。2100年代の戦略兵器にも耐える超合金だ。
半年で港が完成し、年末までにアメリカ大陸沿岸へ
無人サメ型潜水艦を10隻配備。
各艦は2000km間隔で展開し、ソナー能力も2000km。
完全な包囲網が完成した。
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1492年1月 ハイペリアン指令室
幸太郎
「よし、次は――蝦夷地・小樽の開発に移ろう。」
クララ
「蝦夷地を本拠地として、日本統一を目指すのですね?」
幸太郎
「いや、“蝦夷国”として独立し、海洋国家として発展させる。
経済・文化の力で、日本を取り込むのが理想だ。」
幸太郎
「服部少佐、世界情報室の準備は?」
服部少佐
「はい、すでに稼働中です」
以後、世界各地の偵察用アンドロイドから毎月情報が送られ、
AIクララが分析して幸太郎に報告する体制が整う。
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小樽軍港建設開始:
アンドロイドの徳川秀忠を責任者として派遣。
戦闘用・工作用アンドロイド各1000体も投入。
近隣アイヌへの支援、石狩平野の農地開拓、漁業改革
(昆布の養殖・ガレオン船訓練)を同時進行。
半年後、軍港・地下ドック完成。
南蛮船10隻による琉球王国との交易開始。サメ型潜水艦で
日本海・シベリア方面の哨戒網を形成。
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軍港視察:
幸太郎
「だいぶ町らしくなってきたな。
蝦夷の首都にするなら、やっぱり城もほしいね」
徳川秀忠(内政アンドロイド、30代のリーマン風)
「はい、早速、築城いたします」
3か月後、札幌城が完成。
読みづらい文章ですみません。分かりやすい文章を心がけて参りますので、よろしくお願いします。




