とある一つの分岐点
ポエムっぽい文章を目指してみたけど・・・結果は御覧のあり様。
『ふう~っ』
彼女は重苦しい息をつくとその場を離れた。
其処は大きな図書館の中の1つのスペースで彼女は其処で一つの書物を読んでいたようだが、
・・それは正確ではない。
彼女は「時の精霊」である。
彼女が詠んでいるいるのは書物ではなく、ひとつの「世界」である。
周りを見渡せば別の世界を他の精霊たちが詠み、その世界の「時」を進めている。
そこは図書館などではない。時空の、時の狭間である。
時の精霊がその世界を「詠む=観る」事で世界は時を進める。精霊が詠むことを辞めてしまえば
その世界の時は止まってしまう。なので本来精霊が詠む事を止めるなどはあり得ない。
彼女がその「詠んでいた世界」から「精霊へと昇華」し「精霊になったばかり」という珍しい事態である事と
その世界は「人類の敗北」というまたも珍しい結末を迎えるという事。
その珍しい組み合わせと未だ彼女に精霊としての役割が根付いてなかった所為か、その余りにも悲劇に耐え切れず彼女はその場を離れてしまう。
・・・イレギュラーとは重なるものなのか?
彼女の読んでいたページは風に捲られるかの様に数ページ巻き戻り、そして空から一枚の紙片がはらりと降ってきてその開いたページにまるで元からそのページに在ったかのように吸い込まれていった。
そして彼女は戻ってきた。
時の精霊の役割を思い出したかの様に、その開かれたページを「詠み」始める
勿論、ページが巻き戻ってる事などに気づかない。
誰も其のことを知らない。
精霊が「読む場所」がその「世界」の「今」なのだ。
そう、その世界は、未来は、「書き換わった」
久々に文章を書くのでリハビリがてら書いてみたらたったこれだけの内容で3時間かかってしまった。