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あなたはわたし。わたしはあなた。

わたしをまつあなたへ4

作者: みんみん

#ネット小説大賞七

今朝の新聞に、大学のセンター試験の足切り予報が出ていたわ。

あなたは、もう、学校であれこれ検討したかしら。

今から、かしら。


わたしの時は、センターの結果がひどくて、諦めたわ。

出願もしなかった。

親の意向で私立大学には行けなかったから、公立短大を受験するに決まったわ。私立短大は滑り止めで出願済み。二月の始めに受けにいったわ。公立短大は三月半ばに試験があったの。

もう、二月なんてずんどこでどん底。学校も自由登校。 


近くのパン屋でバイトをしだしたわ。

…バイトがとりあえずしてみたかったの。


高校卒業で、新しいどこかに行くのは決定事項。もう、なるようにしかならないよね、あははで。バイトをやり出した。

バイト先はすぐ近く。チャリで行っていた。でも徒歩でも余裕。近所も近所。学区が違っていたからあまりなじみないところだけど。

まあ、バイト先の人は、「高校卒業する子がバイトにきたよ」てなかんじ。店長の嫁が育児で早朝これないからと、5時から8時だか、7時から10時…三時間だった。店長の嫁は「学校はどこ行くの?」(どうせたいしたとこじゃないよね~)…今から受けるのでわからないです、とごまかした。

やがて、国公立二次試験のある日。バイトは、レジ奥の調理で、サンドイッチを作ること。ふと、見たら。中学時代の親友がパンを買いに来ていた。今から二次を受けにいくんだ…惨めだった。進学高校は違ったけど、センター試験で近くの席になった。あいうえお順で、学校はごちゃ混ぜだったから。

わたしはセンターでダメだった。彼女は二次に行く。彼女は私がここにいるのは知らない。


でも。四月になると。誰にも春が来るの。私は難しい公立短大に合格。店長の嫁に「あそこに行くの?」(頭、良かったの?)と驚かれた。ワンピースを着て、父と一緒に、短大に向かったわ。入学式がはじまるまで、まつ教室で。一人の少女に会った。今も友達の友人との出会い。

わたしの中は嵐。でも、入学式に、カリキュラム紹介、部活動勧誘…春は不思議。新しくスタート出来るの。


今はまだ未確定なあなた。高三というだけのあなた。

四月になれば。高三からは卒業で。

今は冬だけど。いずれ春は来る。勝手に来るから。

あなたがしたいときにスタートするの。Reスタートでも。



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