表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どっちにしますか?侵略者さん。  作者: もんちっち
[1]タイムリミット
2/6

2.宣告

これからも頑張ります!だから、どうかブクマとポイントお願いします!やる気のために!

ビー!ビー!


「ん。んあぁ……。ふわぁ。ん?通信機がなるだなんて珍しいな。誰だろ。……え?かなりのお偉いさんから来てる。どーしたんだろ。」


「はい。地球侵略グループBの人類殺害担当のリィです。司令官クリスダノス様、何か御用でしょうか。」


「うむ。お前に一つ言うことがあってな。心して聞いてくれ。」


「はい。」


(なんだろ……。)


「まずお前は、どういった任務でこの地球に降り立った?」


「地球侵略を円滑に行うために、それを妨げる一番の原因の人類を殺害する、という任務です。」


「そうだ。よくわかっているな。では、お前は今までその任務に貢献するようなことしてきたか?」


「っっっ……。い、いえ。っでも、今までは人間の観察の一環として何もしてこずに人間の生活に溶け込んでいたのです。なのでどうか、もう少し時間をください!!お願いしますっっっ……。」


「うむ。了解した。ただ、ずっと待っているわけにもいかない。だから、制限時間を決めよう。……今年中にしよう。今年中に任務を遂行するんだ。分かったな?もし今年中に行動を遂行しなかった場合は、星に戻ってもらう。そして長時間労働だ。」


「……はい。わ、わかりました。絶対に今年中に任務を遂行します。」


「切るぞ。」


ツー。ツー。


「はぁ。なんで、地球に生まれなかったのかなぁ……。」


__________________________________


「ねぇ流々。私、なんか変わったと思わない?」


「え?うーんと……。シャンプー変えた?」


「ちゃうわ!髪切ったのー。なんで気づかないの?今日もいつもに増してぼーっとしてるね。なんかあったら相談してねー。んじゃ、今日うち日直だから早く行ってるね!」


「「行ってらっしゃーい。」」


「加奈、元気だねぇ。こんな曇りで気分が下がる日でもいっつもあの笑顔で。羨ましいな。」


「んもー。流々にも流々なりの良さがあるのっ!!周りの人の良さと比べて自分を落とすより、自分の良さを見つけて伸ばすっ!そーするべきだよ!」


「ありがとー!理恵ー!だーいーすーきー!」


「ちょっ、重いって重いってー!!」


__________________________________


(数学って、本当につまんないなー。早くおわんないかなぁ……。)


「おい!流々!」


「うわっ!!何?!どーしたのいきなり授業中に加奈は!」


「はっ?授業中??もう、終わったよ?授業。」


「え。……あ。ほ、んとだ。」


「もーーーー!流々ー!本当に心配なんだから!ちょっとはぼーっとしすぎずに真剣に生きて!そのままじゃあんたいつか車に轢かれたりして死ぬかもよ?!どーすんの?私達はこれからもずーーーーーーっと仲良しなんだから、迷惑かけないで!」


「うん。ごめん。」


「はいっ。分かったならよし!んじゃ、私達は先に部活行ってるねー。準備担当だから。今日。」


「ん。いってら。うちも後から行くね。」


「ん。死なないようにね!」


二人が出た後、窓から、校庭を眺める。色々な部活動。小さな人間がいろんな方向に自分の意思で走ったりしている。私は、この時間が好きだ。誰にもいない時に、窓を開けて校庭を眺める時間。なんだか、人間を感じられる。


「今日は、いつもより涼しい、かな。」


曇った空も午後に晴れてきて、今はすっかり青空となっている。とても気持ちがいい。


「ずーーーーーーっと仲良しだなんて言われたら、気が滅入っちゃうなぁ……。」


「今年中、か。どーするかなぁ。……。」


「……。部活、いこ。」



こんな青春してみたいな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ