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あなたのお姫様  作者: ミルディア
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第1章 第2話 憧憬と渇望、そして執着

みなさん、おはこんばんにちは♪ミルディアです!

この前書きを読んでくださっているということは!あの第1話を読んでくださっただけでなく!続きを読もうではないかと思ってくださって!そして実際に読もうとしてくださっていると!そういうわけですね!やばい嬉しすぎて泣きそう。。本当にありがとうございます!!これからもどうぞお付き合いくださいませ<(_ _*)>

今回からですね、地の文がだいぶ変化しています。語り手は変わっていませんが、年齢が大きく変わっているのです。とはいえまったくストーリーが違うものになっているとかそういうわけではないので、混乱することなく読めるかなと。むしろ前話よりも読みやすくなっていると思います(笑)

なんて長話もよくないですね(苦笑)

それでは本編へどうぞ♪

 私には王子様に異常なまでに執着していた時期があった。

 私はこの国の王女、アリス・ド・ウィスタリア・リブラン。この私がこれが欲しい、あれが欲しいと口にすれば、どんなものでも望み通り手に入った。

 生まれてたかだか数年しか経っていなかった私がはじめてお城の外へ出たときのこと。どんなに大きくなっても絶対に届きそうにもないほどずっとずっと高い透き通った青色の天井に、白くてふわふわしたおっきな綿毛がいっぱい飾り付けられているのを見て、その綿毛でできたふかふかのベッドで寝てみたくなった。どんなに速く追いかけてもきっと逃げられてしまうだろうと思えるほど一瞬で通り去った女神様の吐息が、私の頭をそっと撫でてくれたのを感じて、もうはぐれることのないようにぎゅっと手を繋いでみたくなった。すぐさまそのことを一緒にいたカトリーヌにお願いする。幼いながらにも感じたことをそのまま言葉にして。

 その夜、私の元に雲と風が来てくれた。ひとつは綿菓子と呼ばれるふわっふわのあま〜い食べ物。そしてもうひとつはお外の匂いがする爽やかな翠色の香水。どちらも私の望み通りかと言われればそうではない。とはいえ、ひとたび綿菓子を頬張れば口や鼻いっぱいに甘さが広がり、綿毛のような柔らかな感触やすぐに溶けていってしまう儚げな食感で満たされたその瞬間は、心地の良いベッドで寝ているのとなんら変わりないほどに安らぐ一時であった。また、草木の香りを思い出させる香水をふりかけるとまるで私を優しく抱きしめてくれているかのようにその匂いに包まれた。手は繋げていないけれど、ずっと腕の中で抱擁されているような感覚だった。

 今思い返せば、丸め込まれたというか、上手いように誤魔化されたというか、そんな風なことを思う。けれど、私の中では確かに望みが叶って欲しかったものが手に入った瞬間であった。

 だからこそ、カトリーヌにあの絵本を読んでもらった後、彼女に王子様は手に入らないと言われた時は驚きと失意、そして渇望が入り混じった嘆息がこみ上げた。


 そう、私の王子様に抱く想いが生まれたのはこの時からである。


 それ以来、いかなる時も私は王子様と結ばれることだけを夢見て、王子様に相応しい王女になるために毎日毎日ひたむきにやるべきことをこなしていった。苦手だった早起きも、面倒だった起床後の神へのお祈りも、ルールや縛りが多く肩身の狭い思いをしていた食事も、大っ嫌いだったお勉強も、何ひとつ文句をいうことなくクリアしていった。そして、同時に女性としての教養を身につけ、自分なりの女性らしさを求めたりもした。美しい言葉遣いから気品溢れる立ち振る舞い、優雅で煌びやかなドレスの着こなし方などはカトリーヌを始めとした使用人らからひとつひとつ学んでいった。

 幼いなりの精一杯の努力だったと今でも思う。それを続けられたのは王子様への情熱的な憧れはもちろんだが、それと同等、否、それ以上にまわりからの褒賞があったからだろう。カトリーヌは毎日毎日何度も何度も私の頭を撫でながら私のことを素敵だなんだと讃称してくれた。サラも元々の性格からかなんとなく恥ずかしそうに––––––––––––俯きながら、目は合わせることなく––––––––––––私を肯定してくれた。ふたりだけではない。私が生活する上で関わる人はみな、私を見かける度に褒めてくれた。動機や理由はどうであれ一国の王女として、そしてひとりの女の子として、一生懸命がんばってる私をみんなに褒めてもらえたことは本当に嬉しかったし、それがモチベーションに繋がったことは言うまでもない。


 けれど、そんな日々は唐突に音を立てて崩れ去る。

 ある日の朝、私の隣で一緒に寝ていたはずの大好きなサラの姿だけが、キレイさっぱり消えていた。

いかがだったでしょうか?

みなさんも小さい頃に憧れの人やキャラクターを目指して何か努力したこと、あったんではないでしょうか?

私はもうとっくのとうに忘れています(笑)何年前の話だってなりますし。。

なんて私の話はどうでもよくって、幼い頃ってがんばったことを褒められると特に嬉しいですよね。褒められるとそれを糧にまた次もがんばろうと思えるんだと思います。そういったことを意識しながら子育てをしたいものですね(謎)

次回は突如としていなくなってしまったサラちゃんの行方と動機等々に迫っていきます!

それではさようなら«٩(*´∀`*)۶»

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