表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日から商人を始めますわ!  作者: 翠狐
第二章
19/23

閑話ー冒険者アルの冒険①ー

俺は、冒険者のアルだ!世界中に隠された秘宝を求めて、田舎の小さな村を飛び出して王都へやって来た!


それが、10年前で、今はコツコツと生活費を稼ぐために簡単な調査依頼や、弱い魔物を倒して、生活している。秘宝を探すことを諦めた訳じゃないが、正直、何処を探しても見つからないし、もう冒険する資金も足りない。

剣や魔法の才能があればまた違ったのかもしれないが、俺にはそんな才能は無い。だから、今日も王都の冒険者ギルドにやって来たんだが.....


「おいおい、なんだこの調査依頼は...」


「あの『ゴールドリバー』の依頼か?」


「こんな情報だけじゃ探せねぇよ。」


「まあ、調査費用は向こうもちなのは良いけどなぁ...」


「ああ、これは危険すぎるし、いつ見つかるかもわからんな。」


何やら冒険者達が依頼書が貼られた掲示板の前で、集まってるが、何だろうか。


「よお、どうしたんだ?」


「ああ、アルか。いやな、『ゴールドリバー』からの依頼書らしいんだが、報酬や条件は良いんだが、探すものが問題でな。」


「何!?『ゴールドリバー』か!?」


『ゴールドリバー』って言えば、多くの伝説を残す超金持ちじゃねぇか!!!


「お、おい!内容は!」


「慌てるなって、内容だが、『黒くてドロドロとして火をつけるとよく燃える液体を探しだしてほしい。』って書いてあってな、報酬は金貨5枚とその後の採取量の売上の5%の利益で、調査費用は向こう持ちだ。ただ、その黒い液体に関するヒントは何もない。」


「黒くてドロドロとして火をつけるとよく燃える液体か...確かに見たことは無いが、魔物なのか?」


「いや、最近、ランプで使う軽油と同じような燃料らしい。」


軽油ランプの登場は、安価で扱いやすいな事が影響してか、今では冒険者を始め、誰でも持つような生活必需品だ。その燃料の軽油と同等のものとなれば、莫大な利益を生むに違いない。


「よし!その依頼、俺がもらった!!!」


依頼書を掲示板から剥ぎ取り、カウンターの受付嬢に受注の手続きをさせる。


「お、おいおい。止めとけよ。そんな仕事してたらいつまでたっても金がはいんねぇぞ?」


「はっ、これさえ見つけられれば、大金持ちじゃねぇか。それに、俺はこう言う仕事をしたくて冒険者になったんだよ!じゃあな、お前ら!次に会うときは、俺は大金持ちになってるからな!!!」


男はそう言うと冒険者ギルドを出て、リバーサイド鉱業商会へと向かい、依頼内容を確認してから、旅の準備を済ませ、商会で聞いた『セキユ』という今だ見ぬ宝の山を探しに旅に出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ