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魅惑の深夜

作者: ぎぶそん

深夜と一言に言ってもそれを捉える人によって若干の差異はあるだろう。

ある人にとっては22時から深夜であるし、またある人にとっては24時以降からが深夜にあたるだろう。

しかし、捉え方が異なるこの深夜において絶対的に不変な誘惑的であり、魅惑に溢れた行為であろうことが一つある。


「深夜帯での間食」


普段のそれとは違った、一種の背徳感すらある大変美味であるこの行為。

これこそが浪漫が擦り減ったこの現代社会において、絶対的に不変な誘惑的であり、魅惑に溢れた行為であろうことの一つである。

少なくとも、私はそう思っている。


「22時以降の食事は身体に良くない!」と耳にすることは多々あれどその誘惑たるや筆舌に尽くしがたいものがある。

そもそも、朝食を7時に食べたとして昼食が遅くとも13時でその間はせいぜい6時間。

また夕食の時間に個々人の違いはあるだろうが、ここではノー残業デイという至高のXデーだと言っても過言では無いものが日常と化しているホワイトカラーの人間を例とした場合、20時前後だとする。

その間はせいぜい7時間。

その後、「22時以降の食事は身体に良くない!」に反し間食と言った己の身体に直ちに影響のある愚行を行わないまるで聖人君子の如く清廉で潔白で清らかな人物だった場合、そのまま就寝し次の日の朝食までの間はなんと11時間である。


これまでの朝食昼食夕食までは約6時間ほどのインターバルを挟むといった絶妙に、均等に、細分されていたスケジュールであった。

にも関わらず、たかだか就寝を挟むことによってインターバルを2倍にまで膨れ上がらせるとは、この神が設計したといっても過言ではないほどの絶妙に、均等に、細分されていたスケジュールを破たんさせてよいのだろうか。

いや、良くない。

そうこれはもはや食事の神に対する冒涜と言っても過言ではないだろう。

そうともこれは聖戦である!


信仰心の熱い私はそうやって今日も深夜にポテチ(のり塩)を供物として我が神(胃袋)に捧げるのであった。

即興小説トレーニングでの未完品を修正・完走させたものです。

私はポテチが大好きです。

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。 私はポテチうす塩派です。派閥は違えど神への信仰にあつい方がこのように供物への誠意を示す記録を書かれていると自分も信仰にもっともっと懸命にならなければという気持ちが沸き起こって…
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