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教えてピンク先生2  作者: むらかみ
5/9

失敗と要因

部長、狩屋部長大変です。○×商事の田中さんが今日の打合せすっぽかされたと怒って電話が入ってます。


、、、しまった。すっかり忘れていた。


ヤバイ!俺は取るもの取らず会社を飛び出した。



、、、ハァーやっちまった。

俺はミスをした。大事な取引先の常務との打合せをすっぽかしちまった。あの常務は1度機嫌が悪くなるとタチが悪い。最悪、取引辞めると言い出すだろう。

急いで謝罪に伺ったが門前払いだ。


ギュるる。


腹減った。時計を見ると1時を回っていた。

ふと、公園が目に入る。

俺はコンビニで菓子パンとコーヒーを買うと

昨夜の事を思い出していた。



桐島(狩屋さんて部長さんなんですよね。まだ若いのに凄いですね。女の子たちがよくウワサしてるのを聞いた事があります)


いや。大した事無いよ。


桐島さんって結構普通に喋るんだな。まぁ仕事中にベラベラ喋るのはおかしいが、

良く見ると美人だな、少しやつれているが

眼鏡取ってちゃんと化粧したらかなりイケると思う。


桐島(狩屋さんは、彼女はいないんですか?)


あー。なかなか理想の人と巡り会えなくてね

桐島さんのご主人はどんな人だったの?


彼女は少しうつ向き


桐島(夢のある人でした。でも夢だけでは生活できませんから、ましてや死んでしまったらなんにもなりません)



大変だよね。女一人で子供育てるのは、

彼氏とか作ったら?


桐島(フフッ。私みたいに冴えない女、相手にしてくれる人なんていませんよ。それに、

貧乏、子持ち、、、)



桐島さん今度食事いかないか?

もちろん暇な時でいいんだ!


桐島さんは一瞬こちらを見てすぐに目をそらす。


桐島(大丈夫です。私には子供がいます。あの子の為なら何だって出来ます。寂しくありません。、、、でもありがとうございます。嬉しかったです。)



俺は彼女と生きている世界が違うという事を痛感した。、、、そして俺は結局彼女を家まで送り、家路に着いたのは3時過ぎだった。


公園のベンチで座り頭を掻きむしると

そうか、彼女のせいで今日の惨事を招いたんだ彼女に関わらなければこんな事にならなかったんだ。、、、もう彼女の事は忘れよう。

彼女と俺は生きている世界が違うんだ。


ふと人影に気づく、ボサボサ頭にサンバイザー、ピンクのサングラス、、、あのピンク野郎だ。


ピ(恋愛してる?)

こちらを指差す。


お前はこの前の!、、、だから人を指差しするな!


ピ(そうだ!狩屋君の判断は正しい、辞めておけ彼女と君では背負っているものが違う。

彼女は君よりも何倍も強い。さっさと忘れて違う恋を見つけるんだ)


な、なんで俺の名前を知っているんだ。

さては、ヘッドハンティングか?

残念だが俺は金では動かないぞ!



ピ(君は恋をしている。、、、その証拠に気づくと彼女の事を考えているだろ!

悪い事は言わない。彼女の全てを忘れろ)


そう言うとピンク先生は去っていった。


なんなんだあの野郎は!頭にくる。

、、、俺が恋をしている、、、


そんな訳は無い。あいつに言われなくても

彼女とはもう関わらない!

これ以上ミスしたくないからな!


俺はは飲みかけのコーヒーを飲み干すと急いで帰社した。






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