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So I cry  作者: 朝雫 歌音
2/2

1,朝

空がどんよりと重たい色をしていた。

今日はなんだか気分も体も重い。

僕は学校への道の途中で小さく溜息を吐いた。

熱があるわけでもないし、腹が痛いわけでもないので、早退も欠席も出来ない。仕方なく、前を向いて歩き出す。

僕の通う日野実高校は僕の家から割りと近い。大体徒歩10分で学校には着く。

今日もいつものように10分程歩いて学校に着いた。

昇降口へ向かうにはまず校庭を通らなければならないので、校庭をとぼとぼ歩き始めた。

まだ朝早いので、校庭には誰もいない。

静かだな、と思いつつ進んでいくと

「…ん?」

校庭の真ん中に、誰か人が倒れているのが見えた。

不審に思って駆け寄ると、血溜りがあるのに気付いた。

「…!!おい!!どうした!?」

体を揺すろうと手を伸ばして気付いた。

この人物は、僕の幼馴染の四ノ原小唄だ。

何故、こんなところに倒れているのか。

彼の体に触れてみると、ひんやりした感覚だけが伝わってきた。

それが意味することぐらい僕にも解った。

彼は、死んでいた。

「あ、ああ…!!」

僕はその場に尻餅をついた。

「う、うわあああああああああああああああああ!!」

叫び声は空の校庭に響き渡った。

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