呼ばれてないけど飛び出てばばーん的な。
暑いな…
いくらうちわで仰いでも、扇風機をつけても、ランニングと短パンという薄着になっても、涼しくなった気がしない。
世間ではところどころで記録的な猛暑となっている今年の夏は、本当に暑かった。
夏休みだからと言っても、課題はないし、特に遠出することもなく、バイトもしていない亮太にとっては暇な時間がただただ過ぎていくだけだった。
今だってうちわ片手にアイスを食べているが、この後の予定なんてびっくりするほどない。
…久しぶりにゲームでもすっか…
そう思って棚の上に置いてあったゲーム機をとりに立ち上がったとき、それを待ち構えていたかのように玄関の来客を告げるチャイムが鳴った。
誰だろう。
特に友達とかから連絡はなかったから宅配便かなんかかな?
そう思いながら玄関のドアを開けると、そこには一人の男性が立っていた。
手にダンボールの箱を抱えているわけではない。
久しぶりに会う友達というわけでもない。
…そう。
比較的最近会った覚えのある、俺の恋人だった。
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「よー。お邪魔するぜ」
そう言うなり、勝手知ったる様子で靴を脱ぎ、リビングに入っていった。
それをぼんやり眺めていた亮太は、冷蔵庫を開ける音が聞こえ、慌ててその男のいる所に移動した。
「雅人!来るなら来るって連絡しろよ!」
「んー?なんで」
「なんでじゃなくて!!…来るってわかってたら、片付けとかおやつとか色々準備したのに」
雅人は口にアイスを入れたままポカンとした表情で固まった。少しの間見つめ合うとこちらのほうが恥ずかしくなってしまい、雅人から目をそらしてしまった。
沈黙がおりたと思いきや、雅人が口を開く。
「なぁ、亮太」
その声が、さっき発したのと違うように思えて、やや緊張しながらも雅人の目を再び見る。
「…な、なんだ?雅人」
「片付けとかおかしよりもさ、」
雅人は一旦言葉をきって、亮太のほうに一歩足を踏み出す。反射的に亮太も踏み出された分後ろに一歩下がろうかと思ったが、下がる前に雅人がもう一歩、二歩、と亮太に近づいてくる。
「恋人が家に来たんだからさ、もっとなんかあると思わない?」
耳元でそう囁かれ、くすぐったさに身をよじらせて逃げようとすると、後ろのドアまで追い詰められた。左腕は掴まれ、顔の右横に雅人の腕が逃げ場をなくすように阻む。
「なっ…なんかって、なんだよ」
「…………」
ちょっと足が竦みそうになりながらも聞き返す。
雅人は何も言わずにただ亮太を見つめると、いきなり顔を亮太の首のあたりに近づけてきた。
雅人の息が首にかかってどうしようもなく頬が赤くなるのを感じながらギュッと目をつむった。
「ちょっ…まさ、と…」
抵抗を試みるが、中・高・大と続けている剣道のおかげで鍛えられた雅人の筋肉はびくともしない。
そうこうしているうちに雅人の唇は亮太の首筋を舐めあげ、熱い息を吹きかける。
ぞくりと背中を這い上がる寒気のような感覚は、その後寝室に連れていかれて愛撫され尽くされるまで途絶えることはなかった。
久しぶりなのにいきなりこんな話ですみません。
終わり方も強引でした…
いや、これ以上書くと、長くなってしまうのでね!
はい。
ちょっとこれ以上はkwsk書けないかなーとすみません自重します←
このシリーズは短編っぽくしていく予定ですが、どうなることやら…