表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

その嘘を突き通せ

作者: ひろ

※本作はフィクションです。実在の法律・人物・団体とは一切関係ありません。

 「ねえってば!ゲーム機買ってよ!

 2組の子、みんな持ってるんだよ!」


 「みんなって誰なのよ?」


 「みんなはみんなだよっ!

 僕だけだもん。持ってないの!」



 ツバサ君は小学3年生。

 『みんな持ってる』、『みんなやってる』が口癖の、屁理屈の多いお年頃です。

 かわいいですね。でも、お母さんには通用しません。



 「わかった!そんなにツバサが言うなら、本当に2組の子全員が持っていたら、買ってあげるよ!」


 「ほんと!?やったぁ!!約束だよ!」


 「ホントホント。

 でも、嘘だったら承知しないからね。」




 さあ大変なことになりました。


 実は、ツバサ君のクラスで、お目当てのゲーム機を持っている子は一人もいないのです。


 咄嗟に嘘をついてしまったツバサ君。

 しまったぁ、と思うものの後の祭り。

 こうなったら嘘を突き通すしかない。そう心に決めたツバサ君。

 さあどうなることやら。




 次の日、ツバサ君は自分の銀行口座からこれまで貯めていたお年玉一万円を引き出し、それをお父さんのネット証券口座に入金すると、お父さんを自分の手足のように使い、自分の言うとおりに取引をさせ、500万円ほどの資金を調達しました。

 それから、日雇いバイトサービスで人を雇い、金の力にモノを言わせて人海戦術を展開。クラスメイト全34人分のゲーム機を確保しつつ、同時並行で探偵を雇いクラスメイト全員の住所情報も入手。

 そして、足が付かないよう県境を三つ跨いだ遠い場所からクラスメイトの家へ向けてゲーム機を匿名配送したのです。


 この間わずか一週間。


 ツバサ君はお母さんに自分の仕業とバレることなく、クラスメイト全員にゲーム機を持たせることに成功したのでした。

 (お父さんは金で黙らせた。)





 「本当にツバサ以外のみんなが持ってるなんてねぇ…そんな偶然あるのかしら?

 でも、約束は約束だもんね。疑ってごめんね。

 はいツバサ、これ。ゲーム機だよ。」


 「やったあ!お母さんありがとう!!」



 首尾よくゲーム機を手に入れたツバサ君。

 でもちょっと疲れちゃった。やっぱり嘘をつくのは良くないな。

 ゲーム機を抱きしめながら、そう反省するツバサ君なのでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ