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93◆スカラベの先へ・その2

四階に下りた。魔物の気配は感じない。

「ミキュラどうだ?」

「近くにはいない」

「魔兎がいたら食料に加えることにして、進もう」

「んむ」


厄介なトレントは避けて進んだ。

この階のハイトレントは先ほど倒した二階のボスよりかなり手強い。


「魔兎が一匹」

「よし。やろう」

「「「「「はい」」」」」

「《聖導の盾》《聖導の守り》」

導女フラバスの導術で防御の支援がかかる。

柔らかい光がガラアックを包んだ。


巣穴と思しき穴の前で立っている魔兎の姿があった。

――ヒュッ!ヒュッ!

ミキュラと二人で四本、矢を当てた。すぐに走って飛び蹴りをしてくる。

「スピスピスピスピ!」

「フン!」

両前足での飛び蹴りを盾で受ける。

突き返しを入れた。相手の連撃を警戒しつつ反撃する。

「ソイヤッ!」

右の三連撃からの追撃を入れた。さらに盾で殴りつける。


「エイエイ、エイエイ!」

連撃が魔物の後ろから決まるとミキュラの気配が消えた。

「チェア!ソイ!チェア!ソイ!」

ラベトリオの連撃も足さばきのキレに合わせて巧みに決まっている。

「ハウ!」

周囲を警戒しつつ機会をうかがうジルベルト。

「タァー!リャー!ウォー!」

ハービスホークの両手剣が右、左、斜めと魔物に当たる。魔物の身体が浮き上がるような強撃だった。

「よしっ!」


「《氷弾》!」――バン!

破裂音と共に魔物の身体に当たった氷塊が砕けて破片が飛び散る。

冷気が広がって魔物の動きが遅くなった。

「スピスピスピスピ!」


「エイエイ、エイエイ!」――「ヒュパッ!」

隠れていたミキュラがいきなり出て来た。魔物に攻撃が当たる。

――ガン!

「フン!」

盾で魔物の飛び蹴りを受けた。連撃を予測して対応する。

――ガン!

「もう一回!」

かなりの衝撃をきっちりと受けきった。

突き返しを入れて、隙を伺う。右の三連撃を入れて盾でいなす。

ラベトリオ側が魔物の視界から一瞬陰になるようにできた。

「チェェア!」

すかさずラベトリオの強撃が決まる。

魔物の身体が静かに崩れ落ちた。迷宮の吸収がすぐに始まる。

魔石と塊肉。それと毛皮付きの装備が落ちていた。


「ふぅ」

「よし!」

「いい連携でした」

「ああ!」

「ハービスホークもいい連撃だったな!」

「おうよ!」


「装備は耐寒装備だな」

毛皮がもこもこしていて温かそうだ。腕装備で誰でも使えるものだ。

だがここでは暑すぎるだろう。

「そうね!仕舞っておいていいわ!」

「わかった」

受け取って他の物と一緒に《インベントリー》に入れた。


「よし、進もう」

「「「「はい」」」」「おう!」


避けられない場合は丁寧に戦闘をこなし、順調に進んだ。

階段の小部屋で軽く休憩する。

瓶のクッキーを出して分けて食べる。

お茶を淹れると小部屋にいい香りが広がった。


五階へと下ると景色が一変して石組みの迷宮になっている。

屋外の森から屋内へと変わったのだ。





楽しんでいただけたら幸いです。評価、ブクマありがとうございます。

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