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87◆見つけた鍵

――ゴロゴロゴロゴロ。

何かが転がっているような振動とともに大きな音がする。

「ふみぃ?」

「魔物か何かわかるか?」

「虫みたいな匂いがする」

「ほう」

通路の奥から天井まで届く巨大な玉が転がってきた。

幸い横幅はもっとあるので慌てずとも避けられる。


近くまで来て脇に避けていると、大玉の後ろに昆虫の魔物がいて、後ろ向きにせっせと押していた。

「ギギギギギ」

こちらには興味がないようで、ただ進んでいく。

それが進むと階段の小部屋の出入口が塞がれてしまうことに気が付いた。


「まずい!やるぞ」

「「お、おう!」」「「「はい!」」」

「《聖導の盾》!《聖導の守り》!」

柔らかな光がガラアックを包んで防御を底上げする。


見れば綺麗な金属のような緑色の甲殻をしている。大きさは大人二人分ほどある。

――ヒュッ!

ミキュラの投げナイフがスカラベに綺麗に当たる。

こちらはそのまま盾を握りしめて突進した。

「ソイヤッ!」

右、右、右、右と振って一度殻に弾かれた。盾で殴り飛ばす。

堅い殻だが刃が通らないわけではない。いけそうだ。

「あれっ!」

ミキュラが相手の殻に戸惑っている。

――カシカシカシカシ。

ひっかく攻撃が盾を抉る。幸い力はそこまで強くない。

とはいえ二階のトレントよりは重くて鋭い爪だ。

「チェア!ソイ!チェア!ソイ!」

ラベトリオの連撃が危なげなく繰り出される。

「ウォー!タァー!リャー!」

掛け声は勇ましいが当たったのは一発だけだ。だが両手剣だけに威力は大きい。

「《氷弾》!」――バン!

破裂音とともに氷の塊が魔物に命中する。砕けた氷の破片から冷気が広がって、魔物の体を冷やして鈍らせた。

ジルベルトは周囲の警戒中をしている。


「ギギギギギ」

「エイエイ、エイエイ!」

魔物に狙いすましたミキュラの連撃がヒットした。

魔物が裏返って動きを止めた。すぐに迷宮の吸収が始まる。

大玉が残るかと思いきや、一緒に迷宮に沈んでいったのでホッとした。

魔石と魔物を描いた円盤が出た。

料理を乗せる皿ほどの大きさがあって、厚みがある。


「あの大きい石玉も魔物の一部でしたね」

「迷宮の不思議です」

ラベトリオとフラバスが話している。

「塞がれなくて良かった!」

「ハフ!」


「スカラベの円盤は…金属みたいね。結構重いわね。うん、どこかの鍵らしいわ!」

「鍵って、どこかに扉があるってことか?」

「そうなるわね!」

「お宝か!?」

「今日は無理だ」

「そうだよな。でも気になるぜ」

「理由が出来た。次は丁寧に探索しよう」

「楽しみだ!」


今日の探索はここまでにして引き上げることにした。

かなり時間がたっている。ギルドに着く頃には暗くなっているだろう。

「帰るぞ!移動だ」

「「「「「はい」」」」」「ハウ!」





楽しんでいただけたら幸いです。評価、ブクマありがとうございます。

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