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78◆新しい出会い

ギルドの酒場で果実水を飲みながら話をしていた。

そこに若い男が近づいてきた。背中に両手剣を指し、革鎧を着こんだ冒険者だ。


「パーティの人員を募集してるんだって?オレを入れろよ!」

「「「「「ほあ?」」」」」

「あんたら《マードの爪》だろう?ギルドの募集で見たんだ。腕のいい戦士を入れるならオレが一番だぜ」

ポカンとする一同で一番早く正気に返ったのはワルケリアナだった。


「いけない。募集の取り下げしてなかった!」

「おお、まだ掲示されていたのか」

「私たちが来る前のですか」

「そのようですね」


「なんだ、そいつがもう入ったのか」

ガラアックを見てそう判断した発言だ。

「元からだよ」

軽くいなすガラアックだった。

「オレより弱そうだけどな!」

「そうでもないさ」

一瞬だけ盾を《インベントリー》から取り出して、胸に軽くぶつけるとすぐに仕舞う。

反応できるならそれなりの腕の持ち主ということだ。


「うっ!」

胸を押さえてよろめいている。衝撃より驚きの方が大きいだろう。


「うちの《盾持ち》よ!」

「なんだよ…そっちが盾持ちだと思うだろう」

背中に盾を回しているラベトリオを見てそう思ったらしい。


ワルケリアナは男の格好から何かを読み取ったようだ。

ミキュラは興味深そうに男を眺めている。

導女フラバスはいつものように微笑んでいるが嬉しそうだ。

ラベトリオは若干の驚きを隠せていない。

人数は戦力だし、出会いを生かしてきたのがオレ達だ。そこからのツキもありそうだ。


「募集は終わってるんだけど試してみてもいいな」

「ガラアック!?」「「「え!?」」」

「明日の朝にここにいたら連れて行ってやってもいいぞ」

「ホントか?」

「背中の両手剣は使えるんだろうな?」

「ああ、魔羊狩りでは負け知らずだぜ!」

「そうか、なら期待できそうだ」


「いいんですか?」

「中級迷宮で試してパーティに合いそうなら入れればいい。駄目なら残念でしただ」

「仕方ないわね!ちょっともう募集下げてくるわ!」

「そうだな」「んむ」

ワルケリアナがギルドに走って行った。

「それでいいか?」

「ああ!」


「名前は?」

「レッド氏族のハービスホーク」

「ガラアックだ。走って行ったのがワルケリアナ。ミキュラ、フラバス、ラベトリオ」

名前だけ紹介する。

「また採用が決まればちゃんと話そう」

「よしっ!これで宿代が出せるぜ!」

「ちゃんと寝て来いよ!」

「ああ、大丈夫だ!」

ハービスホークは準備があると言って去って行った。


「楽しみだな」

「んむ。仲間が増えるのは楽しみ!」

あまり話していなかったミキュラの尻尾が揺れている。

「どうなることやら…」

ラベトリオは心配そうだ。

フラバスはニコニコしている。


ワルケリアナが戻ってきた。

「ハービスホーク?どこの氏族か言ってた?」

「レッド氏族と言ってたよ」

「北タカイダイーチね!成人の儀組かしら」


「だとすると長くは期待できないのだけど、元気はありそうだったわね!」

「そうだな」


明日もあるので解散になった。





楽しんでいただけたら幸いです。評価、ブクマありがとうございます。

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