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66◆土の迷宮・四階へ

旬のカボチャと南瓜が買取でも好評だったので、再び土の迷宮で狩りをしていた。

パンプキンズと戦いつつ、下へ潜って行っている。

他の冒険者も目に見えて増えているので、魔物の数が減っているのだ。


正直ここの迷宮は中級とはいえ、風の迷宮ほどの脅威を感じない。

先へ進みやすいところだと感じている。


「風の迷宮より、魔物は癖があるかな?」

「ここまでの印象では、それはいえてますね」

「どっちも潜れてないだけかも」

「ふむ」

「深く潜ると様相が変わる迷宮も多いらしいわ!」

「ここもそうだとすると油断はできない…か」

「んむ」

「ゴーレム狙う?」

ミキュラが聞いて来た。

「いや、先へ進もう。パンプキンズの見てないのがいるみたいなんだ」

「へえー」

「美味しい方の南瓜も下の階だと濃い風味になるらしいわ!」

「楽しみ!」「ええ!」


三階の階段部屋へたどり着くと、そこでお茶にした。

パンプキンパイもある。アツアツではないが、昨日のものを《インベントリー》に入れていた。

美味しく小腹に収めた。

「ご馳走様ワルケリアナ。ミキュラ。フラバス」

「ごちそうさまです」

「「「おいしかたった?」」」

「「もちろん!」」

「いい出来だと思うのよ!」

「ワルケリアナが不器用で驚いた」

「ミキュラ!ちょっと、ばらさないの!」

「そんなものですよ」

導女フラバスはニコニコ顔だ。

「はう」

しょげてジルベルトをなでるワルケリアナだった。

「お店のと張り合うくらい美味しかったぞ。元気出せ」

「「「うふふ」」」


英気を養って、下へ降りた。四階へ入る。

迷宮の様相が一変して、廃墟となった都市の外れに出た。

「これは!」

「すごい!」

「「「ぽかーん」」」


高台から一望できる廃墟は、マードの街よりも大きい規模の都市がまるごと見えている。

月の輝く夜といった明るさで、よく見えた。

動いているのが見慣れたスケルトンであることも、パンプキンヘッドがいることもわかった。

「下の方だから強くなってるだろうな。注意して戦おう」

「「「「はい」」」」


こちらに向かってくるスケルトンがいた。一体ではなく三体が連なっている。

「カタカタカタカタ」


「来るぞ!」

「《聖導の春風》!」

温かい春のような風が魔物に吹くと、魔物たちが動きを止めた。

硬直して動くことができないのだ。

「《双雷矢》!からの《氷結》!」

ワルケリアナの雷魔術が音を立てて飛んで行って突き刺さる。

その二本が当たると衝撃が後に抜けて、向かってきていたスケルトンすべてをなぎ倒した。

そのまま冷却されて氷付く。

「いまです!」

「「おう!」」「ん!」


「ソイヤッ!」

倒れた先頭のスケルトンに、右手のロングソードで三連撃入れた後でもう一撃入れた。

「エイエイ、エイエイ!」――「ヒュパッ!」

ミキュラの連撃も全部大当たりしている。

「チェェア!」

ラベトリオの強撃が決まった。魔物の身体が弾む。

ジルベルトも攻撃に加わって足の骨に噛みついていた。

「《聖導の春風》!」

再び導女フラバスの導術で、聖風が吹き魔物たちの動きを止めた。

硬直し続けるスケルトン。

「カタカタカタカタ」


「《双雷矢》!からの《氷結》!」

ジバジバと音を立てている雷魔術が二本突き刺さると、先頭のスケルトンの身体が砕け散った。

衝撃が後に抜けて倒れている魔物たちにも破壊の力が襲い掛かった。

冷気がさらに氷付かせる。


「ソイヤッ!」

先へ進んで切りつけると、あっさりと魔物の身体が崩れ去った。すでに限界だったのだ。

「エイッ!」

ミキュラが切りつけた三体目も似たようにすぐに地面に崩れ去った。

すぐに迷宮の吸収が始まって、魔石を残して消えていった。


「凄いなワルケリアナ。強くなってるスケルトンなのにまとめて焼いたな。導女の導術との組み合わせもいい」

「見事に決まりましたね」

「ん。二人とも凄い」

「「どうも!」」


魔石を回収して、先に進むことにした。





楽しんでいただけたら幸いです。評価、ブクマありがとうございます。

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