59◆土の迷宮・二階
この迷宮が土の迷宮と呼ばれているのは、土属性と考えられている魔物が多く出るからだ。
いまは〈パンプキン〉が大量に湧いているが、スパイダーのような普通の魔物も活動している。
洞窟の中を我が物顔で歩いてくる魔物がいた。
「ギョエエエ」
「トカゲだな。調査に行った森のよりは小さいか?」
「んむ。種類も違う」
動きが機敏だが、大きさは小さいようだ。
「尻尾に注意です」
「おう」「ん、わかった」
――ヒュッ!ヒュッ!
矢を放つ。当たるが堅い皮に跳ね返された。
怒ったリザードが走ってくる。
槍に持ち替える間がなかった。。
盾と剣に持ち替えて魔物の攻撃を受け止める。
幸い突進ではなく、立ち止まっての爪での払いだった。
――ブン!
「フン!」
――バン!
鋭い爪での一撃が音を立てて、盾に衝撃が走る。
だがそれほど強くはなく、受けきれる。
「ソイヤッ!」
突き返しを入れて、すぐに四連撃を叩きつける。
盾の殴りつけは当たらなかった。
「エイエイ、エイエイ」――ヒュパ!
ミキュラの連撃と発動した風の刃が魔物を切り刻んだ。
「チェア!ソイ!チェア!ソイ!」
ラベトリオの足さばきも快調だ。連撃に上手くつなげている。
尻尾を警戒してジルベルトは攻撃せずに、周囲の警戒をしている。
「《氷弾》!」――バン!
破裂音とともに氷の塊が魔物に当たって砕け散る。そこから氷が魔物の身体に広がる。
魔物の動きが鈍くなった。
「ギョエエエ」
「フン!」
鋭い歯での噛みつきを回避して、頭の上から叩きつける。
続けて連撃にすると魔物が動きを止めた。
すぐに迷宮の吸収が始まった。魔石と堅い皮が残っていた。
「ふぅ」
「尻尾は使ってきませんでしたね」
「ああ。でも注意して正解だった」
「普通の魔物もちゃんといたわね!」
「南瓜狙いなら上に戻った方が良さそうだがどうする?」
「進んでいいと思うわ。出るってわかったからね。まだ余裕あるし」
「よし、じゃあ先へ進もう」
パンプキンナイトとリザードを避け続けるのは難しい洞窟なので、倒しつつ進んだ。
楽しんでいただけたら幸いです。評価、ブクマありがとうございます。




