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57◆カボチャの魔物

――ポイッ!

カボチャ頭の人型魔物から、カボチャの形の魔道具が投げられて地面で破裂する。

――ボムン!

「うわっ!」


足元に転がった堅いカボチャに躓いて転びそうになる。

パンプキンヘッドの攻撃がまともにガラアックを捉えた。

「ポポポポポ!」

――ゴツン!

――パリーン!

光の盾が砕けて衝撃を和らげる。

おかげでダメージはほとんどない。

「お返しだ!」

相手の身体に反撃を叩き込む。

右、右、右と入れて盾で抑え込む。

「《聖導の盾》《聖導の守り》!」


「エイエイ、エイエイ!」

後ろに回り込んだミキュラの連撃が当たると、魔物が煙に消えた。

――ボシュー!

オレンジ色の煙が収まると、魔石とカボチャが残されていた。


「私の出番はなし。タフではないですね」

「攻撃もそこまでじゃないな」

うなづき合うガラアックと導女フラバス。

「ドロップも南瓜のようです」

堅い南瓜で料理すれば美味しそうだが、そんなものがここで出るとは知らなかったので驚きだ。


「うふふ。旬ですからね。ぜひ食べないと!」

「変な魔物ですが、迷宮ですからね」

「そうね!」

「んむ。たくさんいるみたい。でも強くない」

「これ狙いでやりつつ進むか…」

「ちゃんと出たわね!フラバスの言う通り南瓜はシーズンだし、よく売れると思うわ!」


「ワタシはいくつかもらうけどね!」

「あ、ワタシも欲しいです」

「ん、ちょっと欲しい」

「あれ、なんでだ?」


「「「料理と飾り!」」」

「「ああー!」」

街の中でもカボチャの飾りが出始めていた。

南瓜を恐ろしい顔にして飾るそういう季節のイベントなのだ。

「悪霊を追い払うんだったな」

「ええ、効き目はありますよ」

「なら宿屋暮らしの身には飾りは無理だから、料理だけ食べておくか」

「ですねえ」

「いいわね!作ってくるわよ!」「ええ」

ニッコリ笑うワルケリアナと導女フラバスに、狙いはこれだったかと気が付くのだった。

「これ狙いだったのか…じゃあ、材料取りだな」

「「「そう!」」」「はい」


スパイダーシルクと南瓜を狙う一階になった。





楽しんでいただけたら幸いです。評価、ブクマありがとうございます。ハロウィンネタです。

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