47◆連日の雨
初心者迷宮のボスを確認しては、中級迷宮のトレントに挑戦するのがここの所の動きだ。
かなりこなれて来て、三階のトレントも時々狩るようになった。
まだ、魔鹿には手を出していないし、ボスにもデカイネズミ以外に出くわしたことはない。
実力を上げた実感はあるが、まだまだ足りない。
戦いながら強くなっていくしかないのだろう。
「ギルドの告知をみましたか?」
「見てないな。リーダーにお任せだから」
「前に調査に行ったハグレですが、様子見に決まったようです」
「え、討伐じゃないんだ?」
「ええ、魔物同士でつぶし合うなら、こちらは手出ししなくていいだろうという判断のようですね」
「余波で悪影響が出ていたんじゃなかったか?」
「ん。それはもう落ち着いた」
「そうね!特に被害は大きく出なかったみたいね!」
「蜘蛛の縄張りに、トカゲが食い込むのに成功したってことかな」
「どうでしょうね。魔物の動きは予測できない部分がありますからね」
「また激しくぶつかる?」
「そのときには余波で動いた魔物を狩るのも依頼で出てきそうだな」
「注意しておきましょう。結構いい狩場でしたからね」
「手応え的には行ける頃合いね!」
「依頼なしでも行ってもいいかもな」
「移動を考えると今回は無理だけど、近日中に動くのも考えていい」
「準備もいりますね。野営必須でしょうね」
ワルケリアナが「準備は〈箱〉にいれるといいのよ。〈箱〉に」とつぶやいている。
導女も驚いた顔でうなづいた。
「スパイダーの素材を持ってこれたらかなりの売り上げよ!」
「ミストリザードの魔石もいい値段」
「トレントに飽きたって素直に言っていいぞ」
「「えへへ」」ミキュラ、ワルケリアナ組。
「「まあ、わかります」」フラバス、ラベトリオ組。
それぞれが顔を見合わせて笑った。
「まあ、今日は荒れ地だ。行こうか」
「「「「はい!」」」」
楽しんでいただけたら幸いです。




