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19◆護衛の帰り

「《インベントリー》だったか。ギフトは」

「そうです」

人に教えるものでもないが、知られてしまっているなら隠しても仕方ない。

「攻撃に使えるギフトだったらもっと楽に戦えるんですがね」

「あーそれはあるな」

「うむ。オレ達はそっち側だから何とも言いにくいが」

「やっぱり」


「あのバーンってやってるのはギフトなの?」

「おっと、それは秘密といいたいが、オレが言い出したんだったな。教えてもいいか」

「《連撃圧縮》というギフトで連続攻撃が一撃で出せるようになる」

「ほへー」

「聞いたことないですね」

「そこまで珍しくはない。騎士団や長く冒険者をやってればそこそこ見かけるぞ」

「魔術にもあるのかしら…」


「使い勝手はそこまで良くないがな」

「近寄ってバーンしかできないからな」

「でもそれが凄いというか、あこがれるというか、うらやましいですね」

「まあ持ってないなら無理だから別な方法で強くなるんだな」

「はい」


「アームスさんは秘密のままですか?」

「そうだな、知らない奴が多い方がいいんだ」

「はい、じゃあ聞きません」

「そうしてくれ」

「ん。なんとなくわかる」

「それであってる。ミキュラには隠せてなかったようだな」

「斥候系の探知スキルのギフトだと思う」

「あたりだ。大体ここから階段まで入ってる。だから監視メンバーに選ばれてるのさ」

「この階全体を見てるってこと?」

「まあ、感じてるってぐらいだな」

「いい感じに戦えてるかぐらいは早さでわかるんだぜ」

「ああ、そういう能力なんだ…凄いですね」


「上には上がいるからな。ギフトのあるなしでどうにもならないくらい強くなればいい」

「はい、そうします」

「できそうな気がするな。お前たちなら」

「そうね!まだまだ強くなるわよ。わたしたち」


「ん。そういう事で、今日は帰る」

「おう、またな」

「お邪魔しました」

「ありがとうございます」

「おう」


ダイアドアラントのいない戦闘は妙に重く感じた。

時間をかけて魔物を倒して上がっていく。

ミキュラが遭遇しないルートを選び、比較的すんなり帰ることができた。


「やっぱりもう一人」

「ね、そう思うわね!」

「ん。人数は正義」


冒険者ギルドに護衛依頼の完了報告して、貢献度が上がった。

たまにドロップ品を依頼で納品しているおかげか、パーティのランクが一つ上がった。

ランクEだ。まだ初級とみなされるランクだが、初心者ではなくなったといっていいだろう。


お祝いに酒場で果実水を飲んだ。

「ダイアドアラントの未来に!」

「《マードの爪》に栄光を!」

もちろんミキュラには飯をおごった。

「ニシシ。ウマー」

ワルケリアナにもおごったら、二人におごりよって言われたから結局はみんなで割って飲み食いすることになった。


ダイアドアラントの持っていた剣も気になる。

「あの付与付きの剣もよかったな」

「援護しやすかった」

「一瞬の硬直があれぐらい起こせるなら、攻撃させずに固めることもできそうだ」

「そうそう手に入るものでもないだろうがな」

「そうね。あれはグレイ氏族の宝剣なのよ。秘密にしておいてあげてね」

「とはいえ氏族会ではみんな知ってるんだけど」


「ふーん。一族の宝か。それなら強くて当然だろうな」

「そうかもね」

「ワルケのとこにもあるのか?」

「あるわよ。使えないけどね。今回のダイアドアラントみたいに氏族の決まりで動く時ぐらいじゃないかしら」

「剣か?」

「それが盾なのよね。ガラアックが使ってるようなのじゃない小さい奴よ」

「へえ」

「魔物でもなんでも、それで殴り勝ったっていう話がいっぱいあるのよ!」

「それはまた面白いな」

「でしょう?」


「属性付きの武器が落ちる迷宮に行こうか」

「それも手ね。戦力強化のために」

「ん。このままだとグリーブスみたいにできるようにならない」

「だよな!」

情報を仕入れてくることにする。


「明日はお休みにしよう」

「そうね。わたしも少し考えるわ」

強化するのは全員の装備と能力だからなあ。簡単にはいかない。





楽しんでいただけたら幸いです。

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