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11◆五階での戦闘・前編

階段の小部屋で一休みする。

それなりの距離を移動してきて疲れている。ちょうどいい休憩になった。


「次で最終フロアなのよね?」

「そうらしいな」

「そう聞いた。領主に雇われた護衛が迷宮の核を守ってるって」

「ああ、それと守護者は別に出てるから戦えはするらしいぞ」

「へぇー」

「あと、二階のボスのスケルトンナイトが普通に歩いてるのであってるそうだ」

「強敵だったわよね?」

「まあな」


「戦闘時間を短くしないと、追加で来ちゃいそうね」

「それは避けたい。後ろから来られるのは困る」

「火力を上げたいところだなあ」

「もう一人ってこと?」

「それもあるけど、あまり人と会わないからな。難しいところだ」

「各個人でも武器を替えるか、魔術を強くするかしないと駄目だってことさ」

「そうね、それは感じるわ!」

「うむり」


「ミキュラみたいにソロできる人は珍しいだろうなあ。ランクの高い人はこっちに来ないみたいだし」

「相性もあるわよね!。一緒にやっていけそうな人に声を掛けましょ。ギルドで募集もありね!」

「わかった。楽になるなら賛成」

「そうだな」


「ここをクリアしたら次は荒れ地の迷宮に行ってみないか?」

「いくつもあるけど中級の迷宮かしら?」

「そう。でも、入口当たりはほぼ初級らしいからオレ達ならもういけるはずだ」

「よさそう」

「よさそうね!」

「いいのはそこのドロップは装備品が多いことなんだ」

「「へぇー」」

「二人ともいい装備を使ってるみたいだけど、予備もあっていいだろ?」

「そ、そうね!」

「新しいのもホシイ」

「決まりだな」

「「うん」」


◆◇


「これが五階ね!」

「石造りの迷宮に戻った?」

見た目が石造りの迷宮になったから、上の階に戻った印象だ。

だがうろついている魔物は可愛くない。強敵だ。


「早速来るよ」

「了解」

「わかったわ!」


通路の角の先からスケルトンの姿が顔を出した。

ミキュラとオレの弓が矢を放つ。

綺麗に当たって、スケルトンナイトを引き付けるのに成功した。

「カタカタカタ」


ぎりぎりでこじんまりと戦うのだ。

そうしないと気づかれて追加が増えることになる。


「《氷結》!《氷矢》!」

「ふん!」

「エイッ!」


盾で殴り、ロングソードを相手の小手に叩きつける。

メイスを落としはしなかったが、腕の動きがおかしくなったので目論見は成功した。

「《炎矢》!」

「エイッ」

盾で受けつつ、姿勢を崩そうとしたが、それは効果がなかった。

スケルトンのせいか、上級戦闘になれている魔物だからなのかはわからなかった。

ともかく相手は平然と次の攻撃を繰り出してきて、それを盾で受け止めた。


――ガシッ!


剣で受け流すべきだったか。

盾を持つ腕がしびれた。意外と強烈な衝撃が着た。

「うりゃ!」

返す攻撃で相手の小手を狙う。盾で受け流されたが、構わずに叩きつける。

右、右、右と姿勢が崩れるが叩きつけた。

「エイエイ!」

「《氷結》!」


しつこい攻撃が功を奏して相手も若干無理をした姿勢になって崩れた。

「いただき!エイッ!」

「《炎矢》!」

二人の攻撃が綺麗に決まると、糸を切ったようにスケルトンナイトの身体が床に崩れ落ちた。

――ガラン!

ドロップ品の盾が床に転がる。魔石の輝きが迷宮の中で光る。


「よし!」

「ドロップは盾だよ」

「まずは一体倒せたわ!」


「油断はできない相手だなあ」

「でもいつも通りで戦えてるじゃない」

「そうだな。盾をもらってもいいか?」

「「どうぞ!」」


安くはないがポーションを飲んでおく。

殴られた盾を持つ手がまだ痺れていた。すぐに痺れが取れて体が軽くなった。

形のいい持ちやすい盾だ。これで欲しかった装備は手に入れたことになる。

早く二人の装備も強化したいな。


「次に行こうか」

「そうね」「ん」





楽しんでいただけたら幸いです。

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