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◆プロローグ…出会い

指摘があったので修正。

辺境の街マードでの出会いが始まりだった。

細かく言うと街迷宮の中でだが。

タカイダイーチの南、第三連峰近くの街マードは辺境の町として知られている。

東に移動すれば魔物の闊歩する荒野が開けているし、西にはボンチー族が住み着いている。

高原性の気候のため、涼しいよりやや寒いくらいの気温だが、植物も動物もみな一回り大きい。

生活する人たちも大柄でたくましいのが特徴だ。


戦士兼何でも屋のオレ、ガラアック。

出現した若い迷宮へ潜っていた。

幸運なことに迷宮が若ければ魔物のレベルも低い。戦いやすいから丁度良かった。


出てきたスライムに剣で切りつける。

「本来ならもっと手強いはずだけどな。出来立てで弱いから助かった」

核を突けば終わる攻撃で、何度も切りつける。

すぐにスライムの身体が崩れて潰れるようにしぼんだ。

残った魔石を取り上げる。水っぽい体液はすぐに迷宮に吸収されていった。


調子よくスライム狩りを続けて進み続ける。

二階へと進む。スケルトンが出て来ていきなり苦戦した。


「くそっ。なんでこいつら複数で動いてるんだ」

「カタカタカタカタ」

顎と関節をカタカタ言わせながら追いかけてくる。同時に四体ものスケルトンに囲まれたら無事では済まない。

回り込まれる前に階段の上まで撤退するしかなかった。


階段の小部屋では休んでいる少女がいた。

ローブに杖を持った魔法使いのいでたちだ。

「私はワルケリアナ・クリーム。魔術士よ!」

「戦士のガラアックだ。よろしくな」


「ランクは?」

「なりたてのFよ。すぐ上がるけどね」

「こっちと一緒だな」

「「良かったら組まない?」」

ここまで全く苦労しなかったのに、二階に下りたとたん進めなくなって引き返してきたとのこと。

全く一緒だった。

「あなたもそうなのね。でも前衛のあなたがいれば私の魔術が有効に使えるはずだわ!」

「複数来ても抑えればいいなら行けるはず」


「よし、行こう」

「わかったわ」


少しずつ進んでは警戒する二人に剣を持ったスケルトンが襲い掛かった。

「二体だ」

「《氷矢》!足止めよ」


「えいっ!」

手前に近づいてきた方から盾で受け止めて切り返す。

数回繰り返すと相手の腕が砕けて武器を落とした。

胸の核を狙って水平に斬り払う。

糸が切れたように崩れ落ちる一体目。


すぐに遅れて二体目が動き出した。

「《炎矢》!」

スケルトンが炎に包まれて燃える。

すぐに火は消えるが、ダメージが大きかったせいだろう、全身が崩れて灰になって消えた。

床には二つの魔石が残されていた。


「「よし!」」

「いいかんじだな」

「そうね!」

「無理はしないで少ないところを狙おう」

「いい考えだわ」


この後も狩りを続けた二人は、継続してコンビを組むことを決めて迷宮から引き上げるのだった。



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