はじめに. なろうデスゲームとは?
・筆者について
どこにでもいる一般的な、ライトノベルを読むオタク。執筆経験は0のようなもの(長い文章はせいぜい卒業論文で書いたくらい)。ジャンルとしての百合を好む。
多分これが一番早いと思います。
・なろう系執筆デスゲームとは?
今回取り扱うなろうデスゲーム(正式名称は『なろう系ラノベにこんなラノベ俺でも書けるわwwwwと言った人を100人集めてラノベを書かせるデスゲーム』)とは、バーチャル(?)Youtuber幽焼け氏(以下GM)が主催として9月19日から10月19日まで開催されたデスゲームである。本デスゲームは9月16日から参加者が募集され、最終的に200人の参加者を以てデスゲームが開始された。
・デスゲームのルール
1. 当デスゲームに参加していることの公言は禁止
2. 宣伝に関しては自由
3. 『小説家になろう』の規約の遵守
参加者としては、『執筆経験0、もしくはとても経験が浅いという自覚がある人』を対象とはしているが、必ずしもそのような人物ばかりが集まっているとは限らない(映画『バトル・ロワイアル』における山本太郎が演じてた役のような存在といえば分かりやすい)。
また、本デスゲームの目標として『5万文字,10万PV』がGMより提示されており、数奇な運命によって条件を達成した場合には某書籍化ラノベ作家が土下座するという報酬(?)を提示。さらに某黙れドン太郎作者の裸踊りまで追加される始末。開催中には物好きな視聴者貴族から賞金まで出されたりと、本デスゲームの名が内外に知れ渡ることになった。
・本デスゲームを取り扱う理由
本デスゲームを『小説家になろう』における高PV獲得における分析対象とした理由として、以下の点が挙げられる。
・30日間という短期間でPV数を獲得する必要がある
・そのためにはランキング入りするのが不可欠である
・初動でのランキングの入り方を分析する上では最適である
・ランキング入り前後での投稿分析を行うことが可能である
本デスゲームに実際に参戦した上での所感として、『これはランキング入りRTAである』と筆者は感じた。すなわち、最速でランキング入りするだけでなくこれを維持する必要があるということだ。10万PVという明確な到達目標が存在することもこれに拍車をかけている。
つまり本デスゲームの上位作品を多角的に分析することで、現在の『小説家になろう』において効率的にPV数を伸ばすためのチャートを組める可能性があるといえる。本エッセイでは以下の三部構成によって本デスゲームを分析し、PV数で悩む既存投稿者、そして既に開催が予告されている第二回なろう系執筆デスゲームに参加する者などに向けたデスゲームの参加者からの手向けとしたい。
1. 本デスゲームに参加した上での所感
2. 本デスゲーム生存者による作品の多角的分析
3. 高PVを狙う上での攻略チャート