魔法のいろは
魔法という概念が浸透し、魔法使いが世を回していたのは遥か昔のこと。魔法の地位はいつしか科学に取って代わり、魔法は次第に廃れ、忘れ去られてゆきました。
そして現代。魔法がファンタジーの中のものとされる世界。ほとんどの人が、既に魔法の存在をそう認識しています。一部の人間を除いて、ですが。
桐江朝陽は現代を生きる魔法使いの一人。才能に溢れ、幼い頃は同じく魔法使いの母親に憧れ、よく練習に励んでいました。
しかし、ある出来事を切欠に彼は魔法を嫌うようになり、それ以降一切魔法を使おうとせず、自分が魔法使いであることもひた隠しにするようになりました。
そして時が経ったある梅雨のこと。高校二年生となった彼の前に、一人の少女が現れます。彼女は彼と同じ高校に通う同級生。同じクラスになったことはなく、言葉を交わしたこともない二人でしたが、彼女は親しげに語りかけるのです。
「ねぇ、桐江君。君、魔法使いでしょ」、と。
※本作における魔法の扱いは、前作である『北の森の魔女先生』及び『名無しのセレス』での扱いと同じとなっております。簡単に解説すれば、魔法とは単なるエネルギーの変換のことです(熱 → 運動エネルギーなど)。すなわち、人間のみならず生き物すべてが魔法を使える、ないしその素質がある、という設定です。
しかし、魔法自体がファンタジーなものなので、原理についてはあまり気にしないでください。
そして現代。魔法がファンタジーの中のものとされる世界。ほとんどの人が、既に魔法の存在をそう認識しています。一部の人間を除いて、ですが。
桐江朝陽は現代を生きる魔法使いの一人。才能に溢れ、幼い頃は同じく魔法使いの母親に憧れ、よく練習に励んでいました。
しかし、ある出来事を切欠に彼は魔法を嫌うようになり、それ以降一切魔法を使おうとせず、自分が魔法使いであることもひた隠しにするようになりました。
そして時が経ったある梅雨のこと。高校二年生となった彼の前に、一人の少女が現れます。彼女は彼と同じ高校に通う同級生。同じクラスになったことはなく、言葉を交わしたこともない二人でしたが、彼女は親しげに語りかけるのです。
「ねぇ、桐江君。君、魔法使いでしょ」、と。
※本作における魔法の扱いは、前作である『北の森の魔女先生』及び『名無しのセレス』での扱いと同じとなっております。簡単に解説すれば、魔法とは単なるエネルギーの変換のことです(熱 → 運動エネルギーなど)。すなわち、人間のみならず生き物すべてが魔法を使える、ないしその素質がある、という設定です。
しかし、魔法自体がファンタジーなものなので、原理についてはあまり気にしないでください。
第一幕
あなた、魔法は好き?
2019/05/30 20:55
中二病ってヤツですか?
2019/05/31 22:28
女の子にはね、たっくさんヒミツがあるの
2019/06/01 18:39
彼女さんがお迎えに来たみたいだね
2019/06/02 21:13
入れたのは、君への愛情だけよ
2019/06/03 20:07
嫌な姑みたいなことを言うのね
2019/06/04 20:42
あなたの力が必要なの
2019/06/05 19:22
いつか絶対、その気にさせてみせるから!
2019/06/06 20:35
第二幕
あたしはただ心配なだけだよ!
2019/06/07 19:47
全部知ってるよ、この変態女のことは!
2019/06/09 09:07
初めから分かってたんでしょう?
2019/06/10 21:16
もしかして、意識しちゃった?
2019/06/11 19:08
わたしのいい写真は撮れたかしら?
2019/06/12 20:41
こっちへ手を伸ばして
2019/06/13 21:50
男ならロマンを追い求めてこそだろう
2019/06/15 20:24
わたしと恋人になるのはイヤ?
2019/06/18 22:02
恐怖心なんて捨てて、さあ立って
2019/06/20 21:16
あんたには感謝してるの
2019/06/21 21:23
例えば……恋の行く末とか
2019/06/22 20:55
第三幕
わたし、嘘つきだ
2019/06/24 21:41
一人だとやっぱ寂しいな
2019/06/29 13:45
ここから連れ出して
2019/07/04 22:25
認めてあげないから
2019/07/05 22:37
なら、教えてあげる
2019/07/07 20:20
何も知りもしないくせに
2019/07/10 20:58
ありがとう……朝陽君
2019/07/11 21:46
さあ、君の悩みを言ってごらん?
2019/07/14 20:25