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彼女は今日もシアワセに  作者: 楠木黒猫きな粉
第二幕 シアワセになる物語
9/11

第三話 『繰り返し』

ルビの振り方分かんなかったんで一部カットしました。

カクヨムにアリマース

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884591262

「どこいったんだろ……この近くだと思うんだけど」


私は暗くなった街を走る。あれぇ?乃愛ちゃんが家を出ていってからそんなに経ってないしそこら辺にいると思ったんだけどなぁ


「でも、今見つけないとダメだし」


今見つけなかったらもう聞くことなんてできないだろうしね。こんな質問


「あと探してないのは……公園かな?そこにいなかったら諦めて帰ろ。よし!そうと決まったら、行きますかぁ!」


私はほっぺたを叩いて気合いを入れる。体力に自信はないしこうやって気合い入れないと走れる気がしない……と、そんな弱気な思考は置いといてさっさと行かないと!


────────────────────


「……どうして逃げちゃったんだろ」


夜の公園でキーコキーコとブランコに一人で座る。一人で公園に来るなんていつぶりだけっけ?

……思い出せないや。一人でいたら絶対にあの人が見つけてくれるから。


「……ダメだなぁ。今度は私がって思ってたのに、また見つけられちゃった」


この前まではあんなに脅かしてやろうとか考えてたのに、いざ分かったらすぐに逃げたしちゃうんだもん。


「もう、変わりすぎだよ……幸にぃ」


多分、幸にぃは分かってないと思うけどね。だって、この二年で私も身長とか伸びたし、印象も変わってるだろーなー。


「でも、幸にぃも幸にぃだよね。あんなに背が高くなってるなんて知らないし。それに……ダメだよ、やっぱりあの時から幸にぃはダメダメだね!私もだけど!」


ホントダメだよ!ずっと病室で見てたけど、誰もお見舞いにも来ないじゃん。もしかしてボッチなのかなーって思って学校に見に行ってみればクラスじゃボッチだったし、いや友達はいたけどさ。

麻鈴ちゃんは毎日来てたけど帰るときに耳元で愛してるって囁くのは色々どうかと思ったよ。今日遊んでみて分かったけど多分、幸にぃの事好きなんだろうなぁ。幸にぃは気づいてないけど。


「また……一緒に星観に行きたいな」


初めての遠出で私を連れてった場所が高台の星が見えるところなんてロマンチックだね。


「ってこんな時間だ。そろそろ帰ろうかな~」


そう思ってブランコから降りた時、公園の入口に誰かが来た。


「はぁ……はぁ……やっと見つけたよ。乃愛ちゃん……」

「……え~と、麻鈴ちゃん?」


────────────────────


「それでどうしたの?走ってきたみたいだけど」


乃愛ちゃんが聞いてくる。私は笑って用件を伝える。


「ちょっと聞きたいことがあってね」

「それって今じゃなきゃダメ?」

「うん。多分今を逃したら二度と聞けないと思うから」

「……そうなんだ」


乃愛ちゃんは困ったような顔をした。

そりゃそうだ。自分を走って探しに来た理由が質問の為だったら何の事だろうと思うし。


「それで?聞きたいことって?」

「……………………」


私は言葉が出なくなってしまう。ずっと知りたかったことなのに聞くことが難しい。

けれどこれは聞かなければいけないんだ。


「……ねぇ、乃愛ちゃんが……こんな世界創ったの?」


────────────────────


聞かれた事を理解するのにこんなに時間がかかるのだろうか。

けれど聞かれたからには答えなきゃいけないんだろうけど言葉が出ない。


「どうして、そう……思ったの?」  


私は聞き返す。質問を質問で返すのはいけないと思うんだけどこれだけは知らなきゃいけない。どうしてそれを知ってるのかを。


「…………私ね、記憶があるの。世界が何度も何度も巻き戻ってる事の記憶が」


麻鈴ちゃんは全てを話してくれた。簡単に言えば今日のお昼の会話が聞かれてたらしい。

でも、それでもおかしなところがある。

けれど麻鈴ちゃんが全部を話してくれたから私も全部話さなきゃいけない。


「……じゃあ、私も話すよ。ちゃんと聞いてよ?質問の答えにもなってるからさ」

「……分かった」


麻鈴ちゃんは私の目を見て話を聞く姿勢をとってくれてる。


「それじゃ、ちょっと長い話になるからそこのブランコに座ろっか」


コクりと頷いて二人でブランコに座る。


「……それではお聞きください。ちょっとおかしな世界の話を─────」


────────────────────


「──────おしまいおしまい」


乃愛ちゃんは全部を語ってくれた。それもお兄ぃに語ってくれたよりも深く語ってくれたんだと思う。


「どう、だったかな?答えになってた?」

「……うん。それよりも私はお兄ぃが言ってた女の子親友が乃愛ちゃんだったことに驚いたよ」


実際ビックリした。まさかお兄ぃがいっつも話してたお友達が乃愛ちゃんだったなんて


「あ、そうだ。幸にぃの誕生日って今月の21日だったよね」 

「そうだけど、どしたの?」   

「ん、確認したかっただけ。あ、そうそうこれ私の電話番号」

「え?あ、うん。登録しとくね」

「それじゃあ、またねー。お兄さんにもまた明日って」


そういって乃愛ちゃんは走って帰ってしまった。


「急に……どうしたんだろ」


私は胸の奥に少しだけ不安ができた。そして、その不安を取り除く事が私にはできなかった

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