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彼女は今日もシアワセに  作者: 楠木黒猫きな粉
第二幕 シアワセになる物語
10/11

第二幕 幕引き 【願答】

「はぁ……まさか記憶を持ってる人が居るなんて……予想外だったなぁ」


私は自分の部屋で枕を抱きながら今日の出来事を振り返る。


「でも、一番の予想外は幸にぃとの再会だけどね」


枕元の写真を見る。懐かしい写真だ。その写真を見て私は幸にぃとの誓いを思い出す。


『俺は、乃愛の手を離さないよ』


懐かしい言葉。私を好きでいてくれた人の言葉。こんな間違いだらけの私を受け入れてくれた初めての人

そう言えばあの時、私どう答えたっけ?


『俺は、乃愛の手を離さないよ。だって離したら一人でまたどっかいっちまうだろ?』

『うん、私を離さないで……そのかわり私は幸にぃの為に願うから……』

『プフッなんだよそれ』

『あ、笑った!ヒドーイ!』


「ふふ……そうだったね幸にぃ。それじゃあ今度は私が返す番だよね」


私は幸にぃの為に願うんだ。

間違った世界の救いを。願ってばっかりの世界の終末を。

その、願いは私が考えた答えなんだ。


「だから幸にぃ……待っててね」


これは私の願いの答え。

たった一回の望み。

そしてこの願い(終わり)に幸がありますように



        第二幕 幕引き【願答】終

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