道はアスファルト
体ちぎり合う切実な人々
今日も今日とて快晴で
吐くだけ吐いたらまた走る
心ちぎり合う傲慢な人々
明日も明後日も曇天で
笑うだけ笑ってまた眠る
何処に行こうと勝手なら
どこにもいる意味はないのだろう
生きる生きないが勝手なら
恥を重ねても同じこと
煙草の煙で空を飛ぶ
お茶の香りで顔を洗う
そんな日々で良いだろう
例えば明日の予定なら
入浴のあと箪笥から生まれる
だから考えるよりもまず
窓を開けて夜を迎えよう
夜風の残り香舞う早朝のために
貴方ははやく眠るだろう
健やかなあなたを思って僕も
一際静かに眠るだろう
疲れた貴方と僕と生活と
紙を重ねるより乱雑に
水を注ぐより慎重に
生きるためのささやかな詩