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一章・青い髪の少女1

ローウェンス王国。

魔力による研究の盛んな大国である。

四大元素を司る力。

大気中に存在する生命の力。

火・水・風・土と分類された自然の力を引用することで、この世界では魔法と呼ばれるものを使用することが可能だった。


火は温もりを与え、同時に闇を照らす光となる。

しかしときに膨大な熱量と光を放ち、世界を焼き焦がす。


水はすべての命に潤いを与え、安らぎと渇きを癒す。

しかしあるときは、濁流となってすべてを飲み込み、氷塵となって頭上に降り注ぐ。


風は憩いとともに大気を変動させ、新たな息吹を世界に吹き込む。

しかしときに破壊を愉しむ竜巻を起こし、天は稲妻を落とす。


土は命や植物などの物質を生み出すことで人々に恵みを与え、同時にそれは安息なる闇をも作り出す。

しかし母なる大地は、全てを揺るがす災厄ともなる。


元素の力は世界に存在するこの力は人だけではなく、生命全てが必要とするもの。

遥か昔より、生物はこれらの恩恵により生き続けることができた。

しかしそれらはときに猛威を振るう。

自然という強大な力に、世界に存在する全ての生命は抗うことが出来ない。


だが、いつしか利用することを覚えた。

人には『知恵』がある。

世界に存在する力を人は操るすべを得た。

それが魔法と呼ばれるものの始まりであった。




人には力を収める器というものがある。

これは魔力の強さに影響する。

器の大きさが術者の力をそのまま反映させ、力の優劣が決まる。

だが自然の力を知覚できなければ、例え器が巨大なれど魔法を扱うことは出来ない。

感じられなければ操ることが叶わないのだ。

故に魔法は誰にでも扱えるわけではない。

才能と感覚、それに器の器量。

これらの項目に優れていなければならない。

限られた人間にしか手に出来る力ではなかった。





ここローウェンス王国は世界『ダスクヴェイル』南方に位置し、暖かな気候と多くの自然に包まれた国。

その環境下から土地は恵みという名の恩恵を受け国は繁栄した。

そしてもうひとつ、ここには魔力を極めんとする者たちが集まるとされる。

環境下から力が集まり易いという利点がこの国が生まれた発端であるとも言われていた。

日々魔力の研究も行なわれ、近年新たな術を生み出されもしている。


──魔法国家


この国の別名がそれである。

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