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[完結]捨てられ聖女と森の主・妹のためにと捨てられたんですけど?  作者: 安ころもっち


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35.ニコレッタ、エレナと一緒にお風呂

エレナの部屋で楽しいおしゃべり。


少し眠気も感じた頃、2人で仲良くお風呂に突入です。


少し照れながら脱衣所で生まれたままの姿になると、先に入ったエレナの元へ……

大きくはないが整ったぷるんが湯船から見え隠れ。


かけ湯して広くはない湯船にエレナと向かい合うようにして漬かると、柔らかい素肌に足が触れエレナの足も私の手の届く範囲に……思わずここは天国か!と叫びたくなる。

エレナが「まだ若いからお肌ピチピチで羨ましいわー」と言いながら二の腕をモミモミ。やめてくださいすでに癖が生まれ落ちて高速ハイハイしています!


そんなエレナに興奮しつつ、今世も前世も姉はいなかったけど"お姉ちゃんってこんな感じかな?"なんて考えてたら思わず"お姉ちゃん"って言いそうになった。

「おねあーのさ?」って新語が出てきたけどすぐにエレナから「なーにニコちゃん」と返ってきたので多分セーフだろう。ばれてないばれてない。


そんな気恥ずかしさと新たな癖が私の背後から肩に手を置き「な?いいだろ?」と言っているのに抵抗しながらも、何とか無事に風呂場から生還することができた。


……泡泡の洗いっこは至福の一時だった。


そして寝間着に着替え布団に入ると布団からも甘いエレナの香りがした。

気付かれないようにいっぱいスーハーしておこう。


「ニコちゃん、私の事、お姉ちゃんって言っていいからね?」

なるほどなるほど、ここは流れに任せよう。多分お風呂のアレがばれたってことではないはずだ。


「ふへへ。おねーちゃん!」

そう言って鼻息荒く抱きつくとそのまま胸に顔をうずめグリグリとこすり付けた。


狭いベッドで抱き合いながらエレナの暖かさを堪能する。


エレナは私の頭をポンポンして「眠たかったら寝ても良いからね」と言いながら、ギルドでの冒険者のあるあるを面白おかしく話してくれた。


薬草採取の新人が間違った物を持って来て指摘したら激おこして、先輩冒険者に指摘されてもひっこみがつかずに顔を真っ赤にしていた話とか、新人冒険者が緊張のあまり受付カウンターで10分ぐらい固まってた話とか、その冒険者に最初に優しく声を掛けた強面の冒険者と結婚した話とか……


さすが接客業、豊富な話で聞き手を飽きさせない話術!と思っていたが、いつのまにか私の意識は消え気付けば朝になっていた。


目覚めた時、すでに隣にエレナはいなかった。

……が、手で確かめるとかすかな温もりが残っていた。


これはスーハーしなければ、そう言ってポジションチェンジをしようとしたところで、エレナが部屋に戻ってきて「朝食できたよ」と声がかかる。

……未遂なのでセーフだな。と胸を撫で下ろした。


朝食はエレナの愛情たっぷりな近所のパン屋さんの食パンにメープルシロップをかけ、紅茶とちぎったレタスでした。シンプルだが私より先に起きて作ってあることが大事なのだ。

そう思って美味しく頂いた後、仲良く手を繋ぎギルドまでお見送り。徒歩2分という短い道のり……もう少し一緒に居たいな?と思ったが、朝は戦場の様に冒険者で溢れるから名残惜しくも早々に退散した。


別れの抱擁でエレナの柔らかさを堪能した後、ひとり森へと歩く。

途中の東門の拠点ではノルベルトがいたので軽く挨拶を交わし、物欲しそうな顔をしていたのでストックしておいたバナナシェイクを、その場にいた2人の分も合わせ3つバッグから取り出し手渡した。


顔だけ知ってる同僚たちからもお礼を言われ、ゴツゴツした手で頭を撫でられ子ども扱いされた後、森へと急いだ。少し痛い位で髪も乱れちゃうけどああいった感じもちょっといいかも、と思いながら。


今回は初めての普通のお泊りだったが、やっぱりフェルとディーゴは森の入口で待っていてくれた。

忠犬のように座り尻尾をパタパタさせているフェルの横で、同じようにしゃがんでいるディーゴが尻尾をバッタンバッタンとしてうので笑ってしまう。


脚力を全開にして2人の元にたどり着きそのままダイブ。思う存分撫でまわした後、人型になった2人と手を繋ぎ拠点へと戻った。

こうして初めてのお泊りが無事に終わった。



それから数日たった昼頃、お昼寝中のフェルが耳をピクピクさせていた。


『ニコ、お客さんが来たかもしれん。迎えに行くか?』

「お客さん?」

『多分だが、門にいたあの男だろう。ニコの名前を叫んでる。さっきまではな』

「さっきまでって?」

『今はそれどころではないようだ』

「それ早く言ってよ!」


私は慌てて森の入り口を目指して走った。

途中でフェルの背中に乗せられるとあっと言う間にビッグボアと対峙している冒険者4名、その後ろにノルベルトを発見することができた。森の入り口からは500メートル入ったぐらいの場所だろう。


「フェル」

そう声を掛けるとフェルの背中から降り、ビッグボアの横っ腹に蹴りを入れひっくり返しておく。


その間に、フェルが周りの木の上から石を飛ばしていたストーンモンキーを蹴散らしていた。


『俺の出番が……』

出遅れたディーゴが嘆いていたが、まずはノルベルト達に話を聞かねば……


「ニコちゃん!」

「おっちゃん大丈夫?」

「あ、ああ。ありがとな。死ぬかと思った」

ノルベルトがそう言うと、周りにいた冒険者達も腰をドカリと降ろし安堵の声をあげていたが、フェルたちには警戒の視線を送っていた。ギルドで何度か見かけた事のある男達だった。


「それより大変なんだ!エレナが、エレナが……」

「話、聞かせて!」


普段は外周程度しか入ってこない冒険者達がここまで入ってくることは珍しい。それも本職ではないノルベルトと一緒にやってきた……

一大事なのだと考え話を急かした。


「そ、それより、その子が噂の聖女様だろ。じゃあもう森を、出ないのか?」

冒険者の1人がびくつきながらそう言うが、フェルとディーゴがいるからもう魔物は近づいて来ないから警戒は不要だろう。


「その話、街に行きながらの方が良い話?」

「そ、そうだな……エレナがピンチなんだ!できれば至急街まで、って話だ」


私は全力で走り出し、ノルベルト達は本来の大きさに戻ったフェルとディーゴに強制的に乗せられ東門まで移動した。

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