第四話 あと1091,5日
異世界で四億の借金を背負う主人公
貞操の危機を逃れた主人公そして翌朝あらわれた天使の正体は………
「なんだ、カヤじゃないか!」
ロウが扉の外の美人に話しかける
「すいません!頼まれていた薬草持ってきました!」
俺はその天使にも引けを取らない、金髪美人から目が離せず見取れている
「ロウさん、そちらの方は?」
天使はこちら様子を伺いながらロウに訪ねる
「俺の、親友で名前は………………」
ロウは言葉を詰まらせながらこちらを見る
「ユ、ユウです!」
俺は咄嗟に適当な名前を名乗った
「ちょっと、お前っ」
ロウはこちらを不満そうに、見て話す
「お前、昨日は記憶喪失っていってなかったか?」
「いま名前を思い出したんだ」
俺は苦しい言い訳をする
だって、こんな美人と知り合えるチャンスはめったに無い!
俺はカヤに興味を持って貰うため彼女を褒める!
「カヤさんはお奇麗ですね、とても神々しい」
俺は続けざまに質問をする
「カヤさんの好きなタイプはどんな人ですか?」
俺は何を言ってるんだ!初対面の女性に
ただ、ここまで女性に興味を持ったのは初めてかも知れない
「カヤはお付き合いされている方はいらっしゃいますか?」
もう、恋の暴走列車は止まらない
俺は、錯乱しながら彼女に質問攻めをする
「い、いません!」
カヤは恥ずかしそうに頬を染めながら答える
ヨシャー!!
俺は心の中でガッツポーズする
俺とカヤさんが言葉のキャッチボールを楽しんでいる時にロウが割ってはいる
「ユウ、何か勘違いしてないかぁ」
何をいってるんだこのハゲメガネ!
昨日、俺に振られたからって邪魔してくんじゃねぇ!
俺はロウを睨みつける
「カヤは男だぞ!」
ロウは冷静な様子て答える
「はぁ~~(怒)、何言ってんだ」
この筋肉メガネは、目が付いているのか?
こんな美人が男なわけないだろ!
するとカヤが答える
「僕は、男です」
「またまた、冗談をカヤさんも人が悪いな」
俺は笑いながら、二人を見る
「だから僕は男ですって!」
カヤは声を振り絞る
「う、嘘だろ」
俺のガラスのハートはバリバリと崩れ去っていく
俺の初恋は終わった
しばらく放心状態に俺はなった
そして、昼頃になりカヤは薬草採取のために山へ向かっていった!
俺はまだ、放心状態だった
そして、日も暮れ夜になった
俺は、まだ魂が抜けている状態
何も、手に付かない
ロウが心配そうに励ます
「まぁ残念だったなぁ、お前には俺がいるじゃないか!」
笑えない冗談である!
しかし、ロウが俺を励まそうとしてくれるのは分かった
「ヨシ」
外にある井戸で顔を水で洗い気を引き締めた
そして家の中に戻ろうとした時
足音が聞こえた
「おーい」
村人みたいだ
息遣いも荒くこちらに近づいてくる
「あの、君カヤを見なかったか」
どうやら、カヤさんの父親みたいだ
「どうされたのですか?」
「カヤがまだ帰ってないんだ」
外の騒がしさにロウが家から出てくる
俺は事情を話した
「夜の森には魔物が出るかも知れない」
カヤの父親は震えた声で話す
俺とロウは顔見合わせ森に急いで向かうのであった
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