序章
前世でも今世(異世界)でも借金に愛される主人公
彼は果たして借金を返すことができるのか?
この作品は世界(異世界)を救いません!!
むしろ私を救ってほしいのでお願いします
「ありがとうございます!こちらの商品は200ジルです」
「では5つもらおうか」
老獪なお客様が満足げ商品を受け取り店をでていく
お客様が出て行く同時に深い溜息をする店主、今日の売り上げを確認し、また落ち込む
「今日の売り上げは50000ジルかぁ」
そしてそのお金をそっと金庫にしまう店主
「あと399000000ジルかぁ~先は長いなぁ~」
また深い溜息き、空を見上げながら半年前の事を思い出す
夏の暑い日、俺はボートレース場にいた。
揺れる水面、熱狂的ファンの歓声そして崩れ落ちる俺!ついに借金が500万以上になってしまった、目には絶望の二文字が浮かぶそして俺はそこで大声で叫んだ。
「このクソがぁぁ~~~」
周囲の人たちは何事か?とこちらに視線が向く。俺は恥ずかしさと怒りに震えその場所から走り出し帰宅した。
何故負けたかと帰宅途中に考えていたそして俺は横からくる光り気づかす歩いた。
次の瞬間、
「キィーン」 「ドン」
高音のブレーキ音と鈍い音が響きわたり空中に投げ出される体、俺の視線は横なり地面が見え車から人降りて心配そうにこちらに声をかけてくる
「大丈夫ですか、今救急車を呼びましたから」
涙声で申し訳なさそうにこちらを見る運転手。俺は痛みよりこれで死ねば借金返済のストレスから解放されると思い運転手に声をかけた。
「あっ、ありがとう」
そして俺は意識を失った!
暗闇の中から光りが目に入る光りは徐々にに形を変え自分の見知っている場所が現れるこの場所を俺は知っている。あまり行くことはないが市役所だ!
だが、何故に市役所なのだ俺は確か車と事故あったはずならば病院が普通である。近くにいた女性に声をかける
「ここは何所ですか?」
俺は困惑な顔で尋ねた!その答えを女性は微笑みながら返してくる
「ここは亡くなった方が次の場所を決める市役所です」
何だやっぱり市役所と思ったがやはり俺はあの時死んでいたことを確認できた。
あまりいい人生ではなかった、35才にもなり定職に就かず彼女や妻子もいない恋愛もしたことが無い!
したこといえば浪費とギャンブルだけなんて実りの無い人生と思い後悔している。
人生は一度しかないがゲームみたいにリセットしたいなと思っていると、
「できますよ!」
さっきの女性が声をかけてくる。声には出していないはずそれなのこの女性は俺の言葉に反応してきた!
偶々かもしれない女性に聞く
「なんのことですか?」
女性は又、微笑みながら答える
「人生のリセット」
俺はなんで自分の思っていることが女性に分かるか戸惑っていると、女性がその質問の答えを返してくれた。
「この場所は思念世界、相手の思いが声に出さなくても伝わる世界ですよ!」
なるほど!だからと納得した俺は次に聞き返す
「人生のリセットて俺でもできますか?もう一度、人生を真面目に生きたい!今度は後悔する事のない人生をそして素晴らしい恋愛を熱くしたい」
35才にもなる中年男がむさ苦しく語った!女性は苦笑し、
「では、こちらに必要事項を記入してください」
恥ずかしい!!
年甲斐もなく大声でこんなことを今すぐ死にたいと思ったが死んでいるので無理だと俺は悟った
気を取り直しよく女性を見ると首から案内係と書かれてあるプラカードを下げている。案内係の女性はパンフレットを手渡してきた
パンフレットの中身を見ると人生リセットには申請の手続きが必要で申請用紙に必要事項を記入する事が明記されていた。
まんま現代日本の市役所みたいと思い俺は申請用紙に記入していくそして最後記入欄でペンが止まった!
記入欄にはあなた今後はどうしますか書かれてある!選択肢は4つ一番目は天国、二番目は地獄、三番目は人生リセットで四番目は異世界転生である。
なぬっ、異世界転生だと子供の頃に夢見たあの異世界転生だと!!
どうしようか悩む俺、二番目の地獄以外はどれも悩ましい。てかなんで選択肢に地獄があるんだ?誰も選ばないだろ!
どんだけドM何だと邪推しつつ本題は天国、人生リセットと異世界転生の三択どれが正解か?天国は一番安全で人生リセットは後悔をやり直しできるだか、目を引いたのは異世界転生!
少年のような好奇心が俺を突き動かす。まだ俺にもこのような熱い思いがあったのかと思いつつ、四番目の異世界転生にチェックした!申請係に用紙を渡す。申請係が間違いがないかチェックすると申請係が聞き返してきた。
「あの異世界転生ですか?、人生リセットではなく?」
訝しげな顔でこちらを見る。俺は視線をそらす!あんなに熱く語ったのに異世界転生かと思っているんだろうなぁーー。
こちとらブレブレの35年を過ごしてきてるんじゃい!初志貫徹と正反対の世界で過ごしてきんじゃい文句あるかぁーと思いつつ
「異世界転生でお願いします」
と伝えた!
申請係は失笑して
「わ、わ、わかりました!異世界転生で受理いたしますね」
しまった!この世界は思念世界、相手に思い伝わってしまった俺はこの世界で2回目になる死にたい気持ちになった(悲)
申請係は
「異世界転生ですと手数料がかかりますが」
と尋ねてきたが俺は恥ずかしさもあり
「大丈夫です!今すぐ転生して下さい」
と懇願した。
すると体が光りはじめ透けてくる。同時に申請係が納付書を手渡してくる。一応念のため金額を確認、ゼロがいっぱいある何これおいしいのと一瞬、錯乱するが我に返り
「ゼロが8つと4が1つ、つまり四億てこと!!ふざけるな手数料てレベルじゃないぞ!」
と叫び声とも俺は転生されていった!
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趣味程度なので気楽に執筆しています
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