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蒼の空
永遠に続くような空をぽつんと1人の少女が眺めていた。鈴蘭の咲き誇る丘で。
強いかぜが吹き付けても、殴るような雨が降っても、彼女はただそこにいる。
毎日毎日毎日毎日毎日午後1時に現れて1時間祈ってから消える。
そんな少女はこの国では珍しい蒼の髪を持ち全てを見通すような透明な瞳を持っていた。
ねぇ君の名前は。そう話しかけたいのに彼女の姿を見つけると途端に声の出し方が分からなくなる。
ただ彼女が視界に入ってる間は呼吸するだけ。
毎日毎日毎日毎日毎日ただ祈っている少女。
しかし今日は何か祈り以外をするようだ。
「死してなお私に付き纏う生にしがみつく怨念よ眠れ」
澄んだ声だった。蒼の髪を持ち、見通す透明は瞳を持つ少女は澄んだ声だった。
「さぁ死してなお私に付き纏う貴方。私も死の輪に加わりましょう」
心を掴むような、引き込むような不思議な声、
「さて転生しましょうか」
僕は彼女に導かれて、空へかけのぼる。
「蒼の空へようこそ」




