1.空の聖女 始まりは祝福とともに
初投稿です、意見はどんどん言って欲しいのでお願いします。
創作意欲はあるのに、
「長続きしない...だったら最初だけ書いて投稿しよう」
という謎の深夜テンションで始まったシリーズ
登場人物
アルフェ国の騎士団長 ミルゼ
アルフェ国の副団長 カイル
単なる村娘? フィーナ
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「すげぇな...なんて大きさなんだよ。こんなにタイが成長するのか?」
村娘フィーナは村長に言いつけられ、森の奥にあるライトベリーをつみにきていた。
しかし、森の奥では騎士団たちが何かを討伐しようとしているようで近づけない。
「びにゃーおーぉ!」
「タイ?!なんで、ここにぃっ?」
タイというのは猫を虎ぐらいの大きさにした魔物であるはずなのだが、何故か象程の大きさのタイがいた。ちなみにとてつもなく凶暴。
そして残念なことに、本に夢中になっていたフィーナは魔法の一撃がとんでくるまで、タイが暴れていることに気が付かなかった。
魔法はフィルカルメラ様のご加護で大丈夫だ。
「カイルっ、解析はどうだ?」
「うーむ。そこにある青い花が影響している気がする。」
「呑気に自分で考えるんじゃなくて、解析してくれ!」
「ミルゼ、悪いお知らせ。こいつ解析不可能」
「は?」
確かミルゼというのはこの国の騎士団長で、辺境の村であるこのあたりでも噂になるほどすごい人だったはず。
いまいち記憶がないが。でも二人の恰好からして騎士団の中で高い地位にいることは確かだ。
しかし、辺境であるこの村に、騎士団長っぽいミルゼと副団長っぽいカイルがいるのは、少し違和感がある。しかし、このような大きいタイがいるなら納得。というか私逃げなくてはいけないよね……。
だけど逃げるに逃げれない状況になってしまう。
「そこにいる茶髪の子、君がこれ育てたの?」
カイルに話を振られてしまった。
「はっはい!それは、フィルカルメラ様に魔力を込めなさいって言われて、やってみたのです。」
急にカイルに話を振られて驚いたが、しどろもどろになりながら、何とか答えられた。
「フィルカルメラ様だと?まさか、お前は...」
なんか嫌な予感がするフィーナは、先に手を打つことにした。
《出会いの女神フィルカルメラ様の紡ぎに感謝を》
《武勇の神ガーリィアアルガ様の御加護を...》
水色と青色の祝福が一気に舞う。
「はじめまして。ミルゼ様、カイル様。以後お見知り置きを。」
天然なフィーナさん