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また朝が
水走り カーテンに咲く薄青の明け
すずめのおしゃべり 裸足が床打ち 元気良し
逃した機は 二度訪れず おれは眠れず
背を向けて 少し震えて こめかみを揉む
鼻を掠めた朝飯の匂い それとも昼飯お弁当
いってらっしゃい お元気で
どうかご無事で お帰りを
夜に眠れず ごろり転がり また朝が
風に乗って 鉄道列車 ゆけゆけごうごう
いつかのおれも乗っていた 鉄橋を越え川を越え
目が合った アオサギその一瞬 その瞬間
いまだ忘れず おれは眠れず
ごろり転がり また朝が
ふと思う ネクタイどこにほっぽったっけ
いつもの朝が いつかの朝に そしてまた朝が




