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死んでやらねえよ
過去が追いかけてきておれを殴る
死角から不意の一撃で吹っ飛ぶ
散らばった意識の欠片踏み抜く
寒さに震える裸足の死の季節
からみつく螺旋キチン質導火線
左右右左上下揺さぶられる視線
間もなく訪れる未曾有の夜明け
そのまままっすぐ病院に行け
乞食の視線行き交う腰と脚と足
百足の怪物に乗っ取られた地球
やつに慈悲はなく飢えても是非はなし
擦り切れスラックス引きずり飯はなし
夜通し歩いて足は棒のよう
愛しいあの人はもうあの世
生きている実感を噛み締める時間
小銭探しで身についた土地勘
春よ来い早く来い今すぐに来い
おれはまだまだ死ぬ気がしない
春よ来い急いで来い今日中に来い
死んでやるもんかってんだよ
ふにゃちんども かーっ ぺっ




