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スモーキーマン、あるいはねずみ色の男
おれが煙を吐き出しまくって夜空の星々を隠してる
星占い師は文句を言うけど煙に巻き巻き逃げるのさ
燻された肺はニコチンでべとついたアコーディオン
過去の亡霊とのじゃれあいは余興のようなものだぜ
栄光なんかにゃ興味はないよ女神はそもそも嫌煙家
うるさ連中煙に巻き巻きにやにや笑って逃げるのさ
誰も追いつけやしない
誰もついてこられやしない
おれが全てを置いていくんだ
誰も追いつけやしない
誰もついてこられやしない
おれが韋駄天スモーキーマン
あんたも煙がお嫌いですかそいつは残念さようなら
ねずみだって月を見上げる光に目を細める事もある
変えられないじゃない変わらないその違いは大きい
批判を受けるいわれはないねお天道さんも笑ってる
今日という日はおれのものどう使おうが自由だろう
明日もきっとおれのまま煙を吸って吐くのだろうさ
誰も追いつけやしない
誰もついてこられやしない
おれが全てを置いていくんだ
誰も追いつけやしない
誰もついてこられやしない
おれが韋駄天スモーキーマン
もし泣いてるように見えたのなら
それは煙が目に染みただけなんだ