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ピンポンパール  作者: 二重名々


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第七十九話「強くなるための道」

紅と女乃が練習をしている台の様子を見に来た克磨。

女乃のサーブを紅が打っている。


「もう少しスイングを小さくしてみましょうか」


「はいっ」


「女乃さん、紅」


「あ、克磨くん」


台の近くの机の上にはノートが開かれていた。

ノートの端は黄ばんでいて、所々に折れた跡がある。


「順調か?」


「順調過ぎて怖いくらいですね。紅の成長速度、前よりも上がっていますよ」


紅の武器はその吸収力。

技術をすぐに吸収し自分のものにしてしまう。

全くの初心者だった紅だが、本気の試合が成立するくらいに上達している。


「ノートにある技、全部マスターしてみせるよ!そのくらいじゃないと、強くなれないから!」


紅はやる気に満ち溢れている。

強くなりたいという気持ちも才能の一部と言える。


「そのノートにある技は確か三個です。全てのノートを合わせれば百個くらいはあるかもしれませんね」


「しかも、一つ一つが箱石の先輩達のオリジナル。険しい道になりそうだな」


だが、克磨はそれを止めない。

紅が自分で選んだ道だからだ。


「あの、女乃先輩は良かったんですか?私の練習に付き合ってもらって」


紅は今更遠慮気味に尋ねる。


「もちろん、これは私の練習にもなっていますから気にする必要はありませんよ。ですよね?克磨」


「ああ、女乃さんは相手を精神的に揺さぶるスタイルだからな。ノートから色んな考え方、色んな戦術を学べば必ず役に立つ」


相手を騙す事が女乃のプレイスタイルの最大の特徴。

常に相手の思考を読み、自分の思い通りに試合を進めなければならない。

それが女乃の選んだ強くなるための道だった。


「そういう訳なので、練習を再開しましょう。この『ノイズドライブ』はまだ一つ目ですからね」


練習を始めてまだ一時間も経っていないにも関わらず、一つ目の技が完成しようとしている。

全ての技をマスターするのもそこまで非現実的な話ではない。


「ここからはオレも手伝う。まずは一つ目、完成させるぞ」


地区大会まであと約四十日。

どこまで成長したのか、そこで試される。

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