表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ピンポンパール  作者: 二重名々


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/117

第三十一話「集中」

一ゲーム目は真珠が取った。

勝つための三分の一だ。


「真珠、細かいミスが多いぞ。甘い球が増えると相手の攻撃も増える。そうなると真珠が攻撃する回数が減る」


「それは嫌だね。うん、もっと気を付けるよ」


ゲーム間にある一分間のアドバイスの時間。

克磨は手短に要点だけを伝えていく。


「とにかく丁寧に打っていこう。そうすれば素の力で押し切れる」


「分かった!行ってくる!」


「ああ、次も取れ!」


真珠は台に戻っていく。

凛子はその後に戻ってきた。

コートチェンジをして、二ゲーム目が始まる。

凛子はボールをラケットの上で跳ねさせながら呼吸のリズムを作る。


「ふぅ」


自分のタイミングで構え、集中力を高める。

真珠も相手のサーブに備えて構えた。


(ロング!)


真珠が第一ゲームの一球目でやったのと同じ。

スピード重視の上回転。

打たなくても相手コートで二回バウンドしないような長いサーブをロングサーブと呼ぶ。

ロングサーブは速いので得点しやすいが、相手の強打も呼びやすい。


(丁寧に!)


ロングサーブを叩く際にも乱暴にならないように面をしっかり意識する。

フォームを極力崩さない基本の強打。

凛子のバック側へ低く飛んでいく。


(流石に返してくるわね)


凛子は打ち合いに挑戦する。

真珠の実力が分かっている状況での強打の打ち合いはハイリスクだが、その分ラリーを制した時に流れを一気に掴める。


「はっ!」


バックからクロスに返す。

真珠はラケットを当ててブロックする。

球速を落とす事で凛子のリズムを狂わせる。

凛子は冷静にミドルへ返した。


「ふっ!」


真珠は回り込みドライブ気味にこれを返す。

狙うのはバックのネット際。

かなり鋭いコースだ。


「つっ!?」


凛子はこの攻撃を予想出来なかった。

使えるスペースが限られた難しいコースだからだ。


(あんなのでも平気で打ってくる。まだまだ見通しが甘いわね、私)


凛子はこのラリーでまた一つ学習した。


「ラブ、ワン」


真珠は息をゆっくり吐く。

頭の中はシンプルにまとまっている。

集中し、雑念が無い状態とも言える。


(このまま、勝つ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ