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総帥閣下は使命を見つけたようです。

「うわぁ! なんじゃこれ! 何が起こってんだ! どうなってんだよぉ」


俺は、パニックになり、ベッドの上で足をバタつかせる。


「閣下落ち着いてください。」 


そう言うとユスティアは俺の肩を押さえつける。うわ力つよ。いや、俺の筋力が下がっただけか…。あとこの人おっぱいでかいな。おっぱいを見ていたらなんだか落ち着いてきた。そういえば部屋も全然オレの部屋とは違う。あまり広くはなく、窓はない。ベッドも含めて調度品はしっかりとした出来で装飾も付きだ。見慣れたPCや、フィギュア類もなく、ここは、間違いなくオレの部屋ではない。

つまりこれは…異世界転生(美少女にTS)ということか…なんか女神さまがでてくるとかなかったぞ!


「あの、ここどこですか?」


俺はユスティアを見上げながら質問をする。


「はい、ここは帝国の首都ベルンにある総帥府、地下壕のアイル様の寝室でございます。」


「帝国首都ベルン…」


ここは、俺が知っている世界とは別の世界にきてしまったようだ。


「その、ユスティアさんは、魔法…とかって使えたりしますか?そのファイヤー!とかヒール!みたいなやつ」


「魔法ですか…その軍出身である私は、魔法はおとぎ話の存在と認知しております…が、近衛隊指導者のリース閣下は古代の神秘的調査をよく行っておりましたね」


「そうだったね。ありがとうユスティア…さん」


「さんはけっこうでございます。閣下」


この世界には魔法的なものは基本的になさそうだ…そのリースとかいう人なら何か知ってるかもしれないが…まあそれはいいか。

OKだいぶ状況が読めてきた。


「それでユスティア、このさっきからズドーンとくる音は何」


「はい、これは、ソルン連邦の砲撃の音です。軍令部の見解では敵は首都ベルン東方12キロに迫っております。長距離空爆ではなく、近距離砲撃ということが確認されました」


なるほど、状況は理解できた。この転生は剣と魔法とドラゴンと…美人なエルフとスローライフ…みたいものではなく、

…戦争中の国に転生して戦争を終わらせろ的なムズいタイプの転生だ。


ちなみに俺がよくやる戦争戦略ゲーム鋼鉄の戦役5の、ベリーハード、末期第三帝国を救え に状況がちょっと似ている。だが、この状況、逆にわくわくしてきたぞ。


「わかった。それで私にできることはある?」


ユスティアは俺の言葉に目を丸くする。


「えっ!?今なんとおっしゃいました?」


「だから、私がこの戦争を終わらせる。そのためにできることがあるのかって聞いているのだけど? 私が無双して国家再建してあげます♡ってことですよ」


「えっと、あの失礼ですが、総帥閣下は、あの…いえ何でもございません。

…お食事とお召し物の準備こちらに用意いたしましたので、私は外で待機させていただきます。一時間後、9時より軍議と致しますので、ご準備お願いいたします。それでは失礼いたしますね…」


ユスティニアは敬礼をして部屋を出ていった。

俺は、彼女が出て行ったことを確認すると、ベッドに再び潜り込んだ。眠るためではない


「ふっふっふっ、冴えない俺が、美少女に転生して、国家を救う英雄となる…ふふふふ、あははははははははは。ははは!」


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