総帥閣下と忠臣
「な、何?それは本当か?」ヘルマン将軍は驚いている。
「はい……そこで、休戦協定の締結に共に至っております。」
「なんだと!?リース!どういうことだ!?」
ヘルマン将軍が激昂する
「はい、現在ソルン軍の上層部は、ある条件をーー」
「私の命を差し出せということですかリース」
私はリースの言葉を遮り話す
。
「はい、そうです。アイル総帥閣下」リースは頷く。
「どういうことだ!?説明しろ!貴
様!!」「叛逆か?」「裏切り者め!」
ヘルマン将軍と将校たちを、リースに言葉を投げつける
「ソルン軍は我が総帥の命と引き換えの停戦を要求しているのです……、首都防衛戦を行えば、兵士たちだけではなく、老人や子供、女性まで虐殺されてしまいます……これ以上国民に犠牲を出すわけにはいきません。この停戦協定を結び、今後我が国がソルンへ侵攻を行わないという限り、開戦前の領土の保障を行うというところまで話しが進んでおります」
リースは、悲痛そうな表情で私たちの前で語った。その目には涙が浮かんでいる。
「リース!なにをふざけたことを言っている!!アイル様に傷を一つでもつけてみろ孫娘とはいえ私がお前を処刑する。これは脅しではないぞ」
ヘルマン将軍が叫ぶ
「もうよいのです!ヘルマン!」
「しかし、アイル様!!」
私はリースに優しく話しかける。
「私の命で、帝国の民が助かるのです……この選択に間違いはありません、私の命を差し出しましょう……。リースあなたは今、私を殺すためにそのプレゼントの包の中に、銃を隠し持っていますね?」
「ッ!?」リースは、流石に驚いたのか冷や汗を流しながら、目を見開く。
「ですが、あなたはその銃を使う必要はありません。今日で私はもう16歳。もう子供ではありません、自らの責任を果たしましょう。みなさん、ドイルを頼みましたよ」
そう言って私は机の上に置かれていた料理用のナイフを首に当て突き刺した……
赤い鮮血が、軍服の襟から広がり机の上を赤く染め私は机の上に倒れた。
パァァァァン
発砲音
前に立っていたリースが倒れる。




