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総帥閣下とリース

「おおー!!」将軍たちが歓声をあげ、陽気な音楽が鳴らされる。

私は、食事をしながら、会場を見回していた。


「リースは…………」リースの姿は会場内にはない。私は視線をあげる。そこにはユスティアがいた。目があうと、少し首を傾げニコッと笑顔を返される。ユスティアは表情が読めない…


「ユスティア、リースはどうしたのですか?姿が見えませんが」


「リース殿は…姿がお見えになりませんね…」


ユスティアは、少し焦った表情で答えた。


「あら、そうなんですか?いつ頃、こちらにお戻りになられるの?」


「……申し訳ありません。私にも…」


まさか、祝宴には参加しないつもりなのか……


「分かりました。では、お戻りになられたらご連絡ください。」


私は笑顔を作って答えた。

しばらく経ち、帝国軍幹部の将軍たちが酒が入ったせいか、私の前で美辞麗句を語りだす

「おお、我らが総帥よ!」「そのお美しさはまさに、帝国の希望そのもの!」「我らが帝国の勝利は間違いなくございます。」


など、よくもまぁ、ここまで嘘を並べられるものだと感心してしまう。本当は逃げたいだろうに…


「ええ、皆様のご期待に添えるように、私の力で帝国を守ってみせますわ。」私は微笑みながら答えた。

あ、来た……、あの金髪にツインテール、間違えようがない……


「リース・ヴァーグナー、ただいま前線視察より戻りました。」


笑顔のリースが奥のドアから入ってきた。後ろからニコラスがなんともいえぬ表情でついてきている


「おお、リース!待っていたぞ!ニコラスといつのまに仲良くなったのかな?」


ヘルマン将軍は、手を叩き大喜びする。


「お役目ご苦労様です。リース」


私は彼女に微笑みかけた。


「ありがとうございます。アイル総帥閣下!夕刻にはこちらに戻るつもりだったのですが、遅くなってしまいました。」


「実は……総帥と、皆様方のお耳に入れたいことが……」


リースが私の前にたち、皆の前でつげる。会場のざわめきが収まり。将軍たちはこちらを見つめる。音楽はいつの間にか終わっていた。


「なんですか、リース」


「実は、私は本日、前線視察の任務というのは建前でソルン軍第一軍司令官シガーリン元帥と秘密会談を行っておりました。」

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