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俺だけがいる世界  作者: 北野こち
第8章 間違う季節の過ごし方
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100. 変化に気づける男子はモテるらしいです



 目が覚める。今日は白川&委員長と買い出し当日だ。

 白川の私服はそれなりに見てきた。しかし委員長の私服は初めて拝むことになる。委員長が制服以外の服を着ているのは想像できない。ほんの少し楽しみである。

 適当に着替えリビングに向かう。

 母親に昼食兼朝食を食べている間今日の外出の理由をずっと聞かれたが詳らかに説明するのは面倒だったので文化祭の準備と言ってやり過ごした。どうして母親というのは知ってもどうしようもないようなことをやたら聞いてくるのだろうか。

 財布とスマホをポケットに押し込み外に出る。晴れというほどではないが曇りと言うには明るいというような天気だ。まぁ雨は振らないようなのでそれは良かった。

 そんなことを思いながら待ち合わせ場所の校門を目指し歩いた。

 

 ・・・俺はいつの間に休日女子と出かけることにこんなに慣れてしまったのだろう。

 


 

 昼過ぎ。校門前に行くとすでに白川と委員長が可愛らしい装いで談笑していた。

 「こんにちは。」

 俺に気付いた白川が元気よく挨拶してくれる。今日も白いワンピースがかわいらしい。それにしてもあいかわらず嘘みたいな透明感である。もう少しで透けるんじゃないか?

 「やっほー!」

 白いシャツに紺色のスカートというこちらも涼し気な委員長。なるほど、なんだか委員長が制服以外の服を着ていると真面目さが少し減ってその分活発さが増えたような印象を受ける。これはこれで悪くないね(天空目線)。


 じっくり委員長を見ていたらあることに気がついた。

 「あれ、そんなヘアピンだったっけ。」

 花をあしらったヘアピンが目に入ったので思わず声に出してしまう。いつもはなんか普通の四角いヘアピンだった気がする。きっとそれもあって普段は真面目な印象を受けていたんだろうと考えると、やはり委員長があの元祖ヘアピンみたいなヘアピン以外を付けているのは初めてだと思う。


 「・・・。」

 「あれ、どうした?」

 しかし委員長が口を開けて固まってしまう。俺みたいな男にヘアピンのことを触れられてショックで固まったとかだったら今すぐ帰宅するけど。


 「ほら、斉藤くんってこういうところは鋭いんですよ。」

 「ほんとだ。びっくり。」

 「え、なになに。」

 状況が読み込めない。

 「見直したよさいとーくん!」

 「な、なんだよ急に。」

 「実はさっきヘアピンの話を2人でしていたんです。それで・・・」

 「それでさいとーくんちゃんと気づくかなぁって話をしてたの。でも白川さんが絶対気づくって言って。わたしはほんとかなぁって思ってたんだけどほんとうだった!」

 委員長は手をぎゅっと握って力強く訴えかけてくる。


 「つまり・・・どういうこと?」

 が、その説明だけでは国語力のない俺にはよくわからなかった。

 「つまり・・・つまり白川さんはさいとーくんのことよくわかってるってこと。」

 「???」

 もっとよくわからなくなる。

 「そ、そろそろ出発しましょうか。」

 白川が話を切り上げてしまう。


 ・・・なんだかよくわからなかったてどとにかく帰る必要は無いようで良かったです。はい。

 亀もびっくりのスピードですが、なんとか100話まで来ることができました。

 これはひとえに読んでくださる読者様がいてくださるからです。

 これからもまったりですがお話を書いていくつもりですのでみなさんも気楽に、そして気長に楽しんでいただければ幸いです。

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