20ー4
「だから凄く楽しいんだ。私、今のこの環境好きだよ?」
「わ、私も……。」
声が震える。
言え。
言ってしまえ。
今しかない。
「うん?」
「わ、私もす、好き……。」
「良かった……。」
微笑むひまわり。
あぁ……。
これは……。
勘違いしてるだろう。
そうに違いない。
違う。
確かにそうだが、そうじゃない。
本当に好きなのは……。
本当に好きだと言いたいのは……。
「……はっち……。」
「うん?ひのっち?どうしたの?」
さくらの顔がゆっくりとひまわりの口元へと近づく。
どうしたのだろう。
ひまわりは目を真ん丸にし、さくらを見つめる。
「こらー!!」
「ちょっと待ったー!!」
二つの制止する声。
アリアとかおるのものであった。
「……ちっ!あと少しでキス出来たのに……。」
舌打ち。
「き、キス!?」
驚くひまわり。
そして、一気に顔がゆでダコのように真っ赤になった。
ひまわりが思考停止になってしまった。
その隙にまた三人が揉め始めた。
「ふふ、あはは!」
「は、はっち……?」
「ひーちゃん?」
「ひまわりちゃん?」
突如笑いだしたひまわり。
そんな彼女を心配する三人。
「いや、ごめんね。……その、楽しくって……。ふふふ。」
彼女の笑みは、三人の争いを止めるには十分であった。
不安定。
いつ崩壊するか分からない人間関係。
それは、口にせずともこの場にいる皆が分かっているだろう。
それでも良い。
今は、ひまわりといたい。
今は、皆と友達でいたい。
それが崩れない限り、彼女らは大丈夫だろう。
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2019年11月25日
あさまる




