20ー2
その後、正座でひまわりの説教を聞いた三人。
腕組みし、右に左に歩きながら声を荒らげる彼女の姿に、反省する者はいなかった。
「……はぁ、大人しくて弱々しいひまわりちゃんが至高だと思ってたけど……。」
感嘆。
「……はい、怒りんぼなはっちも……。」
ごくり。
唾を飲む。
「あり……ですねぇ……。」
ふむ。
納得する。
「なしだよ!馬鹿者どもっ!」
更に声を荒らげるひまわりであった。
放課後。
最近では四人で下校することが当たり前となっていた。
しかし、この日は二人きりで下校することとなった。
その二人とは、ひまわりとさくら、彼女らだ。
かおるは部活の後輩に呼び出され、アリアもクラスメイトに呼ばれてどこかへ行ってしまった。
「はっち、帰ろっか。」
「うん。」
歩道を歩く。
「……なんか、こんなに静かなの久しぶりだね。」
車道側を歩くさくらがぽつりと言った。
「そうだね、最近は皆一緒だったもんね。」
ふふ、と笑うひまわり。
それは、以前のような寂しげなものではなかった。
「……ごめんね。」
「え?」
困惑するひまわり。
さくらに謝罪されるようなことなど心当たりがなかったのだ。
「最近、騒がしいよね……。本当は私がはっちを守らなきゃいけないのにあいつらと一緒にはっちに迷惑かけちゃってる……。」
「そんなことないっ!!」
「っ!?……は、はっち……?ど、どうしたの?」
ビクッと反応する。
ひまわりの大声など久しく聞いていなかったさくら。
動揺を隠せなかった。
「皆と仲良くなれて楽しかったもん!迷惑なんてないよ!そりゃあ、ちょっとおかしなことされるけど……それでも!」
「は、はっち落ち着いて!こんな道端で大声出さないで!」
「はっ!?……ご、ごめんひのっち……。」
視線が集まる。
それらを感じ取ったひまわりの顔は沸騰したように熱くなり、同時に真っ赤になった。




