18ー2
なんとか力になりたい。
しかし、どうすれば良いだろう?
「……た、大変だったんだね。」
まずは、正直な感想。
「……。」
無反応。
しまった。
こんなことを言うべきではなかったか?
天気の話題でもすれば良かったか?
いや、それとも昨今の世界情勢か?
「わ、私もさ……その……自分で言うの恥ずかしいんだけど、結構周りから色々言われるんだよね。」
何を言ってるのだ。
止まらない。
こんなこと、ひまわりは興味ないだろう。
「お互い苦労するね。」
ひまわりへの言葉を付け足す。
苦笑いするひまわり。
そんな彼女の姿すら、愛くるしかった。
「……もう大丈夫?」
しばらく二人きりであった。
昼休みが終わってしまう時間帯になってしまった。
少女の言葉に微笑みで返すひまわり。
良かった。
元気になったようだ。
「はい、ありがとうございます。……そ、その……。」
あぁ、可愛い。
食べちゃいたいくらいだ。
おっと、いけない。
「……うん?」
「ま、また来ても良いですか?」
是非とも。
「私に許可とらなくても良いよ。なにせ私と君は……えっと、そう言えば名前言ってなかったし、聞いてなかったね。私は秋風かおる。よろしくね。」
そう、私達は初めて話すのだ。
彼女は私のことを見てくれていた。
しかし、私は彼女のことを知っていたらおかしい。
私が名前を知っていたらおかしいのだ。
「あっ、はじめまして、八原です。……よ、よろしくお願いします。」
名字でなんて呼びたくないな……。
「……うん、よろしく!……ひまわりちゃんと私は体育準備室で語り合った仲だからね!言ってしまえば友達だ!」
しまった。
言い終わってから背筋に冷や汗。
思わず言われた名字ではなく、名前で呼んでしまったのだ。
「……友達……。はいっ!ありがとうございますっ!」
あぁ、良かった。
気づかれていない。
可愛い……。
……やっぱり好き……。




