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甘いかおりの花蜜は苦い  作者: あさまる
53/61

18ー1

「えっと……あはは、ごめんね、私使っちゃってる。」

落ち着け、動揺するな。

ドクンドクンとうるさい自身の心臓に言い聞かせる。


「い、いえ、すみません。すぐにどっか行きますね。」

立ち去ろうとするひまわり。


それは駄目だ。

そんなことがあってはならない。

折角のチャンスだ、無駄にするわけにはいかない。


「いや、いいよ。……君も苦労してそうだね。」

何を言ってるのだ。

咄嗟とはいえ、これはあまりにも酷くはないか?

我ながら呆れる。


「……ありがとうございます……。」


前言撤回。

我ながら良い言葉を出した。


跳び箱にちょこんと座るひまわり。

久しぶりに会う彼女は初めて会った時と違い、小動物のような可愛さがあった。


「凄い疲れてるね。どうしたの?」


「えっ?あっ、その……。」

まごつく。


そんな姿も可愛らしい。

「可愛いっ。」

つい出てしまった。


「えっ!?」

大声が出るひまわり。


しまった。

聞かれてしまった。

「あっ、ごめっ、違っ!……あはは……。」


「あ、あはは……。」

苦笑い。



沈黙。

気まずい。

何か話題はないだろうか?


過去の話?

いや、それは駄目だ。

万が一。

万が一彼女が思い出したらどう思うだろう。


恐い。

彼女に尊敬されている自分のままでいたい。

失望されたくない。


「あっ、あの……。」

沈黙を破ったひまわり。


「なに?」

思い出してしまったのだろうか。

嫌われてしまうかもしれない。

口の中が乾燥する。


「その……。」

言いずらそうなひまわり。


あぁ、嬉しい。

何かを打ち明けてくれるのか。

そんな言いずらいことを、自分に話してくれるのか。

嬉しさで顔が綻んでしまいそうだった。


小学校からの付き合いのある友人。

そして、小学生の時に知り合った短期間だけ遊んでいた友人。

彼女らの仲が悪い。

それを、何度か詰まりながらではあるが、最後まで話した。

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