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いつものように、隠れていた彼女。
教室では休めない。
昼食もろくにとれないのだ。
しかし、ガラガラと扉を開ける音がした。
参ったな。
少女はそう思った。
またどこか一人になれるところを探さなければならない。
今まで一人で寂しかった。
それが今ではそんな時間が恋しくもある。
とんだ皮肉もあったものだな。
彼女は自身の目を疑った。
「……うん?」
嘘ではないか?
夢ではないか?
そんなことを思う。
彼女が憧れていた恩人が、そこにいたのだ。
ひまわりだ。
「あ、秋風先輩……?」
ひまわりが言う。
あぁ、そうか。
少女は理解した。
ひまわりは、自分のことを覚えていない。




