17ー1
それは、ひまわりがアリアと出会い、いつものように遊んでいたある日のことであった。
公園でキャッチボールをする二人。
友達と遊んだことのないアリアにとって、それは未知のものであった。
何度も暴投をしてしまった。
「……ひーちゃん、ごめんね。」
「大丈夫だよっ!ほら、行くよー!」
彼女らの近くのベンチには、二人と同年代の少女が腰かけていた。
髪が長く、表情があまりよく見えない。
暴投。
何度目か分からないそれは、そんな彼女の足元へと転がっていった。
「ごめんなさーい。」
駆け寄るひまわり。
「……い、いえ……。」
自身の足元にあるボールを拾う少女。
そして、すぐにそれをひまわりへ渡した。
「あっ、そうだ!良かったら一緒に遊びませんか?」
「……え?でも……。」
「ひーちゃん!パス、パース!」
アリアの催促。
「ちょっと待ってー!……ほら、行きましょ!」
少女からボールを受けとると、アリアの元へ、それを投げた。
そして、少女の腕を掴み、ひまわりはアリアの元へと駆けていくのであった。
その日は三人で、夕方まで遊んだ。
初めはコントロールも距離もいまいちであった少女の投球も、何度か後にはアリアよりも上手いものになっていた。
「凄い!スポーツ得意なんですか?」
「い、いや……たまたま……。」
「球だけに……?」
ひまわりがボソッと言った。
「……ひーちゃん微妙……。」
「あはは。」
つい笑ってしまった少女。
「あっ!笑った。」
目を見開き、口を大きく開け、ひまわりが驚く。
「ご、ごめんなさい……。」
「違うよ!凄い可愛いっ!それに……。」
少女の前髪を上げ、額が露になる。
「……ひ、ひーちゃん?」
ひまわりの行動に驚くアリア。
少女も声こそでなかったが、彼女同様に驚いていた。
「ほら、やっぱり!髪上げるか切った方が可愛いですよ!」
ニカッ。
そう言うひまわりの顔は、少女の瞳には眩しすぎた。




