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甘いかおりの花蜜は苦い  作者: あさまる
49/61

17ー1

それは、ひまわりがアリアと出会い、いつものように遊んでいたある日のことであった。


公園でキャッチボールをする二人。

友達と遊んだことのないアリアにとって、それは未知のものであった。

何度も暴投をしてしまった。


「……ひーちゃん、ごめんね。」


「大丈夫だよっ!ほら、行くよー!」



彼女らの近くのベンチには、二人と同年代の少女が腰かけていた。

髪が長く、表情があまりよく見えない。


暴投。

何度目か分からないそれは、そんな彼女の足元へと転がっていった。


「ごめんなさーい。」

駆け寄るひまわり。


「……い、いえ……。」

自身の足元にあるボールを拾う少女。

そして、すぐにそれをひまわりへ渡した。


「あっ、そうだ!良かったら一緒に遊びませんか?」


「……え?でも……。」


「ひーちゃん!パス、パース!」

アリアの催促。


「ちょっと待ってー!……ほら、行きましょ!」

少女からボールを受けとると、アリアの元へ、それを投げた。

そして、少女の腕を掴み、ひまわりはアリアの元へと駆けていくのであった。



その日は三人で、夕方まで遊んだ。

初めはコントロールも距離もいまいちであった少女の投球も、何度か後にはアリアよりも上手いものになっていた。


「凄い!スポーツ得意なんですか?」


「い、いや……たまたま……。」


「球だけに……?」

ひまわりがボソッと言った。


「……ひーちゃん微妙……。」


「あはは。」

つい笑ってしまった少女。


「あっ!笑った。」

目を見開き、口を大きく開け、ひまわりが驚く。


「ご、ごめんなさい……。」


「違うよ!凄い可愛いっ!それに……。」

少女の前髪を上げ、額が露になる。


「……ひ、ひーちゃん?」

ひまわりの行動に驚くアリア。

少女も声こそでなかったが、彼女同様に驚いていた。


「ほら、やっぱり!髪上げるか切った方が可愛いですよ!」

ニカッ。

そう言うひまわりの顔は、少女の瞳には眩しすぎた。

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