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「はっちおはよう……。それで、その子は?」
「あっ、えっと……ひ、日向アリアさんだよ。ほら転校生の……。」
「いや、知ってるよ。昨日紹介されてたじゃん。……じゃなくて、どうしてはっちの家にいて、はっちの腕に絡まってるの?」
眉間にしわがうっすらとよっている。
いつもよりも声が低い。
さくらの機嫌が悪いのは明白だった。
それは、アリアのひまわり宅襲来の翌日の朝のことだった。
いつものようにひまわりを迎えに来たさくら。
そんな彼女を出迎えたのは、ひまわりとアリアだった。
さくらが来るほんの数分前。
ひまわりの家を訪れたアリア。
なし崩しに玄関から入り、ひまわりにくっついたのであった。
「あぁ、私ひーちゃんの幼馴染の日向だよ。今日からはひーちゃんは私と学校に行くのでもうあなたは来なくて良いからね?」
一切感情のない声。
さくらを睨み付けながら言うアリアであった。
「は?なにそれ意味分かんない。幼馴染って何言ってんの?あんたみたいな奴知らないんだけど……?」
「だろうね。あなたが暴れたせいでひーちゃんは虐められてたんでしょ?可哀想に……。当の本人は不登校、結局学校に来たのはほとぼりが冷めた二学期からだもん。そんな奴が知らなくてもおかしくないよ。」
「は?喧嘩売ってんの?てかなんでそれを……は、はっち!?」
ひまわりの方を見る。
まさか彼女がアリアに教えたのか?
ビクッ。
身体を震わせるひまわり。
視線は下を向いている。
今の彼女には、まともにさくらを見ることは出来なかった。
「最低だね。ひーちゃんがそんなチクリみたいなことするわけないでしょ?」
さくらの視線に気づいたアリアが言う。
「なっ!?誰もはっちのことをそんな風に……。」
明らかに動揺しているさくら。
目が泳ぎ、声が震えている。
先ほどまでの勢いはすっかりなくなっていた。
「あなたとひーちゃんと同じ小学校だった子から聞いたんだよ。色々教えてくれたよ?……色々とね。」




