13ー2
懐かしさに酔いながら、二人は再会することが出来た喜びを噛み締めていた。
「そう言えばさ……。」
不意にアリアが口を開いた。
先ほどのキラキラした雰囲気とは異なる彼女の表情。
美しくも恐ろしい姿。
再びの緊張感がひまわりを襲う。
静寂。
ひまわりの耳には、彼女自身の心臓の音しか聞こえない。
そして、そんな彼女の耳には、キーンと耳鳴りがしていた。
「……な、なに?」
タラリ。
冷や汗がひまわりの頬を伝う。
静寂と緊張に耐えられなくなったひまわり。
それは、そんな彼女の口から出た言葉であった。
「日乃山さくらって誰?友達?」
「え、あ、うん。と、友達……。」
ひまわりに、やましいことはない。
しかし、不思議とアリアに何かを咎められているような気分になっていた。
「そう……。友達なんだ……。」
アリアが俯く。
その為、ひまわりからは彼女の表情は見えなくなった。
ドクンドクン。
心臓がうるさい。
「私よりも仲良いの?」
怖い。
ひまわりの中に、ドロリと入ってくる恐怖心。
背筋に嫌な汗。
「ど、どうだろう……。で、でも二人とも大事な友達だよ?」
口が渇き、うまく話せないひまわり。
それでも彼女の言葉を彼女の口から必死に伝えようとした。
「ふーん……そっかぁ……。」
「う、うん……。そうだよ、あ、気になるなら明日……。」
「ねぇ。」
ひまわりの声を遮るアリア。
「日乃山さんのこと……もっと教えて?私もお友達になりたいなぁー……。」
笑顔。
しかし、それは怪しく恐ろしいものであった。
そして、それと同時に美しく、妖艶でもあった。
「わ、分かり……ました……。」
思わず敬語になるひまわり。
拒否の出来ない魔力。
そんな不思議な力を孕んだアリアの言葉。
それに対して、抗う術を持たないひまわり。
彼女は必然的に、そう言うしかなかった。




